書名:ファシズムの想像力―歴史と記憶の比較文化論的研究―

著者:小岸昭・池田浩士・鵜飼哲・和田忠彦 編

サイズ:A5判上製 504ページ 本体価格5800円
ISBN4-409-03045-0 (専門・哲学思想)

《目次》
序論
T 運動と制度
死者たちもともに行進する/農村におけるファシズム/恐るべき税制/高橋健二、闘う文化部長/動員される身体

U 言説と政治

ドイツ占領期の記憶とフランスの〈戦後〉/独裁者との対話/アドルノのハイデガー批判におけるいくつかのモチーフについて/父の国の母の文学/証言から妄想へ

V 表象するファシズム

ドイツ・ファシズムの演説/非常事態下の音楽/ファシズムと笑い

W 性 神話 権力

「夫、父、兵士ではない男は男ではない」/イタリア・ファシズムの女性政策/ゲルマン主義宗教運動の生成と挫折/ホルクハイマーと〈母性的なるもの〉のユートピア/ フランクフルト学派と反ユダヤ

《内容》
 
ファシズムは悪魔的・強権的政治現象であると同時に、各国の国民の熱狂的な支持を受けた、「魅惑的」な一大文化現象である。ファシズムの「豊かさ」の謎を、文学・思想のみならず、映画・音楽・メディアの領域で総合的に比較・検討した画期的研究。20氏執筆。

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