自我の超越 情動論粗描

      J-P・サルトル 著
      竹内芳郎 訳・解説

四六判 上製カバー装 200ページ 本体価格2200円
                         ISBN4-409-03055-8 (専門・教養)
訳者、内容紹介

≪目次≫

『自我の超越』における《近代的自我》 竹内芳郎
超克の試みとその現代的意義

自我の超越――現象学的一記述の粗描
第1章 《我れ》と《自我》
第2章 《エゴ》の構成
結論

『情動論粗描』の三つの注目点 竹内芳郎

情動論粗描
序論 心理学、現象学および現象学的心理学
情動論粗描
1 古典的諸学説
2 精神分析的学説
3 現象学的理論の粗描
結論

原注/訳注
訳者あとがき

訳者、内容紹介

竹内芳郎 たけうち よしろう
1924年生まれ。1943年東京大学法学部入学。1952年同文学部卒。
哲学者。 討論塾主宰。
著書:『サルトル哲学序説』(河出書房、1956。盛田書店、1966。筑摩書房、1972)『サルトルとマルクス主義』(紀伊国屋書店、1965)『言語・その解体と創造』(筑摩書房、1985) 『天皇教的精神風土との対決――その理念と実践』(三元社、1999)他多数。
訳書:サルトル『哲学論文集』『弁証法的理性批判1』(人文書院、1957,1962。 ともに現在品切)他。


《世界》が《自我》を創造したのでもなければ、《自我》が《世界》を創造したのでもない。それらは、絶対的・非人称的な意識にとっての二つの対象であり、意識を介してこそ、それらは結び合うのである。
この絶対意識・・・・それはただ端的に、存在の第一条件であり、絶対的源泉なのだ。 (本書収録『自我の超越』より)

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