《訳者略歴》
港道 隆 みなとみち たかし
1953年生まれ。哲学・思想史専攻。現在、甲南大学教授
著書:『レヴィナス――法−外な思想』(〈現代思想の冒険者たち
16〉講談社)
『メルロ・ポンティ』(共著、岩波書店)
訳書:ジャック・デリダ『精神について――ハイデッガーと問い』(人文書院)
ジャン・リュック・ナンシー『主体の後に誰が来るのか?』(共訳、現代企画室)
ピェ−ル・ブルデュー『実践感覚』T(共訳、みすず書房)
サラ・コフマン『人はなぜ笑うのか?――フロイトと機知』(共訳、人文書院)他
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《内容紹介》
「決定不可能性」と、「正義」を求める「責任ある決定」との問いを、境界設定とその通過の(不)可能性の問いへと結節させ、方途なきアポリアの経験を肯定する。境界と通過の(不)可能性の際たるものとしての「死」を、ハイデッガーの『存在と時間』から出発して論じる。デリダ思想が凝縮された1冊。
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