哲学・言語論集 J-P・サルトル著 |
四六判上製 252頁 本体価格2900円 ISBN4-409-03059-0(専門・教養/哲学・思想) |
≪目次≫ 関主体性の場としての批評 澤田 直 原注・訳注/解題/人名索引 |
≪訳者一覧、内容紹介≫ 白井健三郎/清水 徹/野田又夫/多田道太郎/矢内原伊作 「シチュアシオン」シリーズを現在の視点から解体・再構成した論集の、『文学とは何か』『植民地の問題』に続く第3弾。本書では思想・言語関係の論考およびインタビューの中から以下の6点をを収めた。「フッサールの現象学の根本的理念」「新しい神秘家」「デカルトの自由」「唯物論と革命」「作家とその言語」「人間科学について」。1940年代から1960年代にかけての社会状況と密接に関わりはするものの、時代との関係を抜きにしても、デカルト、フッサールなどの先達とサルトルがいかに対決したか、また同時代のバタイユやマルクス主義者たちとどんなつばぜり合いをしたか、そして次世代の構造主義の思想家たちをどのように批判したかが如実に読み取れ、他者を論じながら結局は自分の思想しか語らないというサルトルの「間主体性の場としての批評の魅力」をあますところなく伝える、興味の尽きない論集と言えるだろう。 |