フロイトとラカン ルイ・アルチュセール著 |
A5判 上製 380頁 本体価格4700円 2001年4月中旬刊行予定 ISBN4-409-03061-2(専門・教養/思想・心理) |
≪目次≫ 序 1 フロイトとラカン 2 Dへの手紙 3 言説理論に関する三つのノート 4 転移と逆転移について(携帯用のちょっと不謹慎な言葉) 5 トビリシ事件 6 「被分析者の名において…」 7 ジャック・ラカンとの往復書簡 原注/訳注/訳者あとがき/主要人名索引 |
≪訳者、内容紹介≫ 石田靖夫 イシダ ヤスオ 小倉 孝誠 オグラ コウセイ 菅野賢治 カンノ ケンジ 1990年のアルチュセールの死後、本国では、未発表文書や書簡を現代文書資料研究所(IMEC)が整理し、遺稿集として刊行、すでに完結している。一昨年、邦訳第一弾として『哲学・政治著作集』全二巻が藤原書店から刊行されたが、本書はいわば邦訳第二弾。アルチュセールの精神分析に関わるほぼすべてのテクスト、およびラカンとの往復書簡をはじめ重要な書簡を集大成したもの。マルクス主義哲学者と精神分析の理論家という一見奇妙な取合せの妙――アルチュセールはフロイト理論が形成された歴史的・イデオロギー的背景と、マルクス理論が形成されたそれとの相同性を認めたうえで、マルクスを解釈するために精神分析の概念装置を援用した――がよく理解できる内容となっている。また、パリ・フロイト派の解散の経緯などが克明に綴られており、歴史資料としても一級である。 |