バタイユ 聖性の探究者

著者:酒井 健

価格:2300円+税
サイズ
 四六判 上製 256ページ 刊行日 01年7月2日
ISBN4-409-03063-9 (一般教養/思想)

目次
T 大聖堂の追憶――ジョルジュ・バタイユと限界体験
U 黙示録の彼方へ――ロマネスク芸術と生命の横溢
V 聖なるコミュニケーション――
ヴェイユとバタイユの場合根源からの思索――ブランショのヴェイユ論
  バタイユの『空の青』 
W ある劇場国家の悲劇――
「人間失格」と無用性の東西
X トリノの風――
クロード・ロランと最後のニーチェ聖なる暴力――ニーチェ、バタイユとともに
Y 夜の遺言――
岡本太郎とジョルジュ・バタイユ 

訳者・内容紹介
酒井 健 サカイ タケシ

1954年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、同大学大学院へ進学。1983‐87、89‐90年、パリ大学に留学。1986年、同大学よりバタイユ論で博士号取得。電気通信大学教授を経て、現在、法政大学第一教養部教授。
著書:『バタイユ――そのパトスとタナトス』(現代思潮社、1996年)、『バタイユ入門』(ちくま新書、1996年)、『ゴシックとは何か――大聖堂の精神史』(講談社現代新書、2000年)第22回 サントリー学芸賞(思想・歴史部門)受賞
訳書:バタイユ
『至高性』(共訳、人文書院、1990年)、バタイユ『ニーチェについて』(現代思潮社、1992年)、バタイユ『純然たる幸福』(人文書院、1994年)、バタイユ『ランスの大聖堂』(みすず書房、1998年) 


生の不安、死の気配、神の不在、「無」の存在論、極めて不明瞭で捉えどころのない、理性の力で解き明かせないめくるめく神秘体験、そして聖なるものへの熱く苦しい渇望――バタイユの思索を中世ロマネスク美術や北方ルネサンス、ゴシック建築の大聖堂などを背景に、ニーチェ、ヴェイユ、岡本太郎その他、バタイユと深く関わった作家、思想家を通して論ずる意欲の論集。

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