バタイユ 聖性の探究者 著者:酒井 健 価格:2300円+税 |
目次 |
T 大聖堂の追憶――ジョルジュ・バタイユと限界体験 U 黙示録の彼方へ――ロマネスク芸術と生命の横溢 V 聖なるコミュニケーション――ヴェイユとバタイユの場合/根源からの思索――ブランショのヴェイユ論 バタイユの『空の青』 W ある劇場国家の悲劇――「人間失格」と無用性の東西 X トリノの風――クロード・ロランと最後のニーチェ/聖なる暴力――ニーチェ、バタイユとともに Y 夜の遺言――岡本太郎とジョルジュ・バタイユ |
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酒井 健 サカイ タケシ 1954年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、同大学大学院へ進学。1983‐87、89‐90年、パリ大学に留学。1986年、同大学よりバタイユ論で博士号取得。電気通信大学教授を経て、現在、法政大学第一教養部教授。 生の不安、死の気配、神の不在、「無」の存在論、極めて不明瞭で捉えどころのない、理性の力で解き明かせないめくるめく神秘体験、そして聖なるものへの熱く苦しい渇望――バタイユの思索を中世ロマネスク美術や北方ルネサンス、ゴシック建築の大聖堂などを背景に、ニーチェ、ヴェイユ、岡本太郎その他、バタイユと深く関わった作家、思想家を通して論ずる意欲の論集。 |