書名:
ブーバー「対話」思想の研究
       二元論と言語哲学を中心として

著者: 植村 卍

価格:3800円
サイズ
A5判上製 228ページ  刊行日2001年8月 
ISBN4-409-03065‐5

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目次
序章 「対話」思想への進程

第一章 神秘主義ニコラウス・クザーヌスとヤーコブ・ベーメ/カバラー思想/神秘主義/ハスィディズム

第二章 「対話」思想の準備―二元論をめぐって:ユダヤ教と二元論/『ダニエル』における二元論と両極的体験/対話の原理への契機/対話の原理「われ」・「なんじ」・「それ」の成立――『現存としての宗教』を中心として――

第三章 ブーバーの言語観前期ブーバーの言語観/近代言語哲学におけるブーバーの言語哲学の位置/ブーバーの言語哲学の基底

第四章 ブーバーの言語哲学「共存在」と言語/言語起源論と両基本語/言語の根源層とその「志向層」/ブーバーの現代言語哲学への警鐘

         注/あとがき/事項索引/人名索引


訳者・内容紹介
植村 卍 うえむら まんじ

1942年大阪府生。1967年関西大学文学部哲学科卒業。1972年関西大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程所定単位取得後退学。1934‐4年一年間イスラエル留学。現在、神戸学院大学人文学部教授。
主著・訳書:『出会いは存在の誘い』(晃洋書房、1996年)、『文明と思想』(共著、世界思想社、1981年)、『現代倫理の課題』(共同執筆、 晃洋書房、1990年)、『方位読み解き事典』(共同執筆、柏書房、2001年)、ツォルタン・バロー著『ブーバーにおける人間の研究』(共訳、北樹出版、1983年)


帯の推薦文より

現代ユダヤ教学の泰斗マルティン・ブーバーの活動は、倫理学から始まって、西洋哲学、さらには精神医学の分野に至るまで多岐にわたる。本書は、従来我が国においてあまり重視されてこなかったブーバー初期のユダヤ教神秘主義「カバラー」および「ハスィディズム」研究にまず照明をあて、ついで近代的自我一元論を超えるブーバーの哲学思考の精髄とも言うべき「対話」思想および言語論の核心に迫った画期的な研究である。
(京都大学名誉教授 小岸 昭)

 


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