書名:近代の思想構造  世界像・時間意識・労働

著者:今村 仁

サイズ:四六判上製 278ヘページ 本体価格2500円
ISBN4-409-09002-X(オンデマンド版) (専門教養/哲学・思想) 

《目次》
<プロローグ>
T 近代とは何か U 「考える」とはどういうことか

第1章 機械としての世界=機械状組織
1 機械的心性の形成 2 機械−組織 3 管理する機械 4 技術と人間の関係

第2章 支配の方法=主人と奴隷
 
 1 方法的精神を要求するもの 2 自然の法則 3 主と奴 4 呪術からの解放 5 世界実験/世界経験

第3章 交通としての社会=市民社会
はじめに 1 政治の構築 2 欲望による「経済」の構築 3 「法」による「人格」の構成

第4章 労働と倫理=労働社会の到来 
1 労働の突出と優位 2 禁欲倫理の成立 3 方法的ニヒリズム 4 法と契約

第5章 近代の時間意識=企てる精神
はじめ 1 先取る意識 2 企画 3 企業 4 企てる精神の効果 注

<エピローグ>
モダンの横断
1 エポックとしての近代 2 雑種(ハイブリッド)の精神 3 貨幣について 4 セクシュアリティについて 5 追憶と追悼 6 歴史の終焉について 7 人生の日曜日 8 空間の再発見   9 技術時代と遊戯の精神 10 ニヒリズムとシュールユマン

あとがき

《内容》
 
00−500年に及ぶ近代の経験を振り返り、自由で根源的な思考の力によって、その思想的特質と現在の歴史的位置を測定、併せてモダンを構成する諸領域を批判的に横断し(トランスモダン)、近代を超えて二十一世紀に根づく原理を渾身の力で構想する。

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