哲 学 を 読 む

考える愉しみのために

大浦康介/小林道夫/富永茂樹・編

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A5判並製 304ページ 本体価格2000円
                 ISBN4-409-04047-2 (哲学/一般・教養) 

≪目次≫

古代・中世
ヘラクレイトス―宇宙秩序としてのロゴス/デモクリトス―アトムと空虚/
プラトン―〈自然〉から〈善〉へ/アリストテレス―市民道徳をめざして/
エピクロス―心の平静と至福/エピクテトス―心像(パンタシア)とその統御/
トマス・アクィナス―神についての学問は可能か/オッカムのウィリアム―唯名論の起源/クザーヌス―隠れたる神

近世
ベーコン―四つのイドラ/デカルト―「我思う、ゆえに我有り」/
パスカル
―幾何学の精神と繊細の精神/スピノザ―目的論の彼方に/
ライプニッツ
―モナドロジー/ヒューム―知覚の束としての自己/
ルソー
―自然・感性・良心/ディドロ――人間という楽器/
カント
―認識論のコペルニクス的転回/ヘーゲル―自由の意識における進歩

現代
ミル―功利計算を超えて/マルクス―商品の物神的性格/パース―記号的人間/
ニーチェ
―神の死/フレーゲ―記号論理の創出/フロイト―エス・自我・超自我/
フッサール
―生活世界の復権/ベルクソン―内面の〈生〉をあるがままにとらえるために/
ウィトゲンシュタイン
―論理的思考から言語ゲームへ/ハイデガー―無への問い/
ベイトソン
―精神の生態学/サルトル―嘔吐と実存/メルロー=ポンティ―眼と精神/
レヴィ=ストロース
―モデルと構造/フーコー―〈人間〉の消滅/
ドゥルーズ
―思考のイメージ

関連年表

編者紹介

大浦康介 おおうら やすすけ
1951年生まれ。京都大学人文科学研究所助教授。専門は文学理論。
著書:『文学をいかに語るか――方法論とトポス』(編著、新曜社、1996)他。

小林道夫 こばやし みちお
1945年生まれ。大阪市立大学文学部教授。専門は西洋近代哲学、科学哲学。
著書:『デカルトと哲学の体系――自然学・形而上学・道徳
論』(勁草書房、1995)、『デカルトの自然哲学』(岩波書店、1996)他。
富永茂樹 とみなが しげき
1950年生まれ。京都大学人文科学研究所教授。専門は知識社会学。
著書:『健康論序説』(河出書房新社、1977)、『都市の憂鬱――感情の社会学のために』(新曜社、1996)他。

               ★  ☆  ★  ☆  ★
内容紹介

古代ギリシア哲学のヘラクレイトスから現代思想のドゥルーズまで、計35人の哲学者を取り上げ、代表作の一節にじかに触れるとともに、その人の哲学の全体像を的確に解説する通史的西洋哲学アンソロジー。哲学の入門・解説書はあまたあるが、本書の特徴は原文に触れることにある。だから書名は「哲学を読む」。なるべく哲学的発想の原点にたちかえり、「考える愉しみ」を味わえるように編集。より深い理解と読書のために参考文献と関連年表を付す。

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