書名:カルチュラル・ターン 文化の政治学へ 著者:吉見俊哉 価格:2700円 |
目次 |
序章 カルチュラル・ターン、文化の政治学へ T カルチュラル・スタディーズとは何か U グローバル化の文化地政学 V メディア天皇制とナショナリズム W 変容するメディアと文化的公共圏 あとがき/初出一覧 |
著者・内容紹介 |
吉見俊哉 よしみ しゅんや
1957年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専攻は、社会学、カルチュラル・スタディーズ。
現在、東京大学社会情報研究所教投。
著書:『都市のドラマトゥルギー』(弘文堂、1987年)、『博覧会の政治学』(中公新書、1992年)、『メディア時代の文化社会学』(新曜社、1994年)、『「声」の資本主義』(講談社選書メチエ、1995年)、『リアリティ・トランジット』(紀伊国屋、1996年)、『メディアとしての電話』(弘文堂、共著、1992年)、『都市の空間 都市の身体』(勁草書房、編著、1996年)、『カルチュラル・スタディーズとの対話』(新曜社、共編著、1999年)『メディア・スタディーズ』(せりか書房、編著、2000年)、『内破する知』(東京大学出版会、共著、2000年)、『グローバル化の遠近法』(岩波書店、共著、2001年)など。
既存の社会理論を解体する、新しいまなざしと越境的な「知」の総合
著者はこれまで、日常の文化実践についての批判的理解の方法として、文学研究と社会学、人類学、歴史学、マスコミ論、美術史などを横断する批判的知=「カルチュラル・スタディーズ」を開示してきたが、本書では,このような言語論的・解釈学的転回を受けながら、現代の社会理論のなかに浮上してきた「文化」への新しいまなざし=「カルチュラル・ターン」を追求している。ここで論じられるテーマは、マスメディアの送り手と受け手、消費文化、都市空間とサブカルチャー、メディア・リテラシー、グローバル化とメディア・ナショナリズム、広告や映像の中の人種やジェンダー,アイデンティティの文化政治学など多岐にわたる。岩波版「思考のフロンティア」シリーズで名著『カルチュラル・スタディーズ』を執筆した著者の、久々の現代社会の文化理論についての総合的分析。