書名:
京都学派の思想
     種々の像と思想のポテンシャル

著者:大橋良介 編

価格:2600円
サイズ:46判上製 304
ページ 刊行日2004年2月 
ISBN4-409-04063-4 (専門・教養/思想・日本)

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目次
序 なぜ、いま「京都学派の思想」なのか  大橋良介

T 種々の「京都学派」像
「京都学派・左派」像 服部健二/戦中の軍部政権から見られた「京都学派」像 花澤秀文/戦後の「京都学派」像―あるいは戦後における「哲学」の不在 轟 孝夫/欧米の「京都学派」像―哲学、太平洋戦争「ポスト・ホワイト」世界の形成についての考察  D・ウィリアムズ

U 思想のポテンシャル
科学思想―田辺元の諸科学 田中 裕/技術思想―西田幾多郎と三木清 秋富克哉/美学思想―影像のポイエーシス―西田幾多郎の思索から 小林信之/教育思想―「ミメーシス」と「うつし」―人間形成論の試み 小林 恭/言語思想―「場所としての言葉」 大橋良介/歴史思想―「世界=歴史」の思索共同と諸差異 森 哲郎/宗教思想―現代思想の歴史的境位との関連 松丸壽雄

「総合年表」と「学系図」 米田俊秀

あとがき/執筆者(訳者)一覧


者・内容紹介

大橋良介 おおはし りょうすけ
1944年生まれ。京都工芸繊維大学教授を経て、現在大阪大学大学院教授。
著書:『<切れ>の構造』(中央公論社、1986年)、『西田哲学の世界』(筑摩書房、1996年)、『内なる異国 外なる日本』(人文書院、1999年)


日本人の自立した哲学を基礎にした京都学派の哲学的有効性と可能性を探る意欲の論集!

欧米での禅への関心と表裏する再評価とともに、戦争協力責任を問うイデオロギー批判など、京都学派が今また問われている。左派から見た或いは軍部政権から見た学派像、戦後、特に東アジアの国々から見た種々の像を追いながら、科学、技術、美学、教育、言語、歴史、宗教の場における京都学派哲学の思想的側面を照らし出し、現代に位置づけた画期的論集。


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