書名:生命の臨界 争点としての生命 編者:松原洋子/小泉義之 定価:2730円
(本体価格2600円+税130円) |
目次 |
T 医学と科学 生物医学と社会:はじめに――生物医学の現状/一九七〇年代の研究規制体制の構築/一九八〇年代の変化/一九九〇年代以降の展開/おわりに――今後の展開 松原洋子 「新遺伝学」と市民:ウェクスラー家の経験/「新遺伝学」と優生学/「遺伝学的市民」 松原洋子 病と健康のテクノロジー:ヒトゲノムをめぐって/「健康」な社会と優生学/病と健康のエコノミー/「個」と「全体」の反転/人間の「力」にどう向き合うか/抵抗する身体? 市野川容孝・松原洋子
U 生命と教育 V 生態 W 生-政治 あとがき(小泉義之)/著者略歴/初出一覧
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著者・内容紹介 |
松原洋子 まつばら ようこ
1958年生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
主著:『優生学と人間社会』(共著、講談社現代新書、2000)、『性と生殖の人権問題資料集成 解説』(共著、不二出版、2000)、『優生学の歴史』(廣野喜幸、市野川容孝、林真理編『生命科学の近現代史』勁草書房、2002)他。
小泉義之 こいずみ よしゆき
1954年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
主著:『兵士デカルト』(勁草書房、1995)、『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書、1996)、『弔いの哲学』(河出書房新社、1997)、『なぜ人を殺してはいけないのか?』(共著、河出書房新社、1998)、『ドゥルーズの哲学』
(講談社現代新書、2000)、『レヴィナス――何のために生きるのか』(NHK出版、2003)、『生殖の哲学』(河出書房新社、2003)他。
「生命」をめぐる争点の地勢図。いま「生命」は現代社会の地平において、どのように論じ、問われようとしているのか。
バイオテクノロジーの発達により、根源的再考を迫られる人間概念と生命の倫理。われわれは未曾有の危機とともに、新たな生命論、身体論、人間概念の誕生前夜というスリリングな時代に遭遇している。拡大する問いの圏域、過熱するコンフリクト。科学・哲学・教育・社会・生態から領域横断、融合的にとらえる生命論のハード・コア。