書名:ことばとイマージュの交歓 フランスと日本の詩情 著者:宗像衣子 定価:3675円
(本体価格3500円+税175円) |
目次 |
まえがき 第一部 融合の意識と源泉の探求 第二部 創作の共有
第三部 ジャンルを越える視線
第四部 芸術の共鳴と文化の響き合い 註/あとがき/図版リスト/主な参考文献/人名索引 |
著者・内容紹介 |
宗像衣子 むなかた きぬこ
京都市生まれ。1972年、
京都大学文学部文学科仏文学専攻卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。新ソルボンヌ・パリ第V大学文学博士。現在、神戸松蔭女子学院大学文学部教授。
著作:Lyrisme et abstraction : Mallarmé,
ouverture vers l'art contemporain, Septentrion, France,
1997、『マラルメの詩学――抒情と抽象をめぐる近現代の芸術家たち――』(勁草書房、1999年)、「宇宙のアナグラム・宙空のアラベスク――マラルメの『骰子の一擲』序論」(『トランスフォーメーションの記号論』日本記号学会、1990年所収、「詩のことば――マラルメの抽象性をめぐって」(『現代詩手帳』思潮社、1992年所収)、「文体と芸術ないし文化の様式――マラルメの詩学――」(『文体論研究』文体論学会、1994年所収)、「マラルメにおけるワーグナー――詩人の夢想、賛美と留保の彼方――」(『ワーグナーヤールブーフ』東京書籍、1996年所収)等。
文学と芸術──ジャンルの枠と国の文化を超えて行き交うものへのまなざし
19世紀末の象徴派詩人マラルメの詩学をささえる絵画や音楽との関わり、その後のさまざまな詩人・芸術家たちの、文学世界と造形芸術や音楽など芸術諸ジャンルとの関連を探り、ことばとイマージュのもろもろのつながりを浮き彫りにする。ヴェルレーヌ、アポリネール、ミショー、エリュアール、シャール、ビュトール、ゴンクールとロチ、バルト、ゴッホやブラックほか、蕪村の俳句世界まで。既刊の著書に『マラルメの詩学──叙情と抽象をめぐる近現代の芸術家たち』(勁草書房、1999年)がある。