書名:分裂共生論 グローバル社会を越えて 著者:杉村昌昭 すぎむら・まさあき (龍谷大学) 定価:2310円
(本体価格2200円+税110円) |
目次 |
“統合強制”から“分裂共生”へ――序にかえて T 統合と分裂:1 精神・社会・環境――ガタリの「三つのエコロジー」とは何か U 制度と主観性:2 横断性から主観性へ――ガタリの「制度論」に寄せて 3 制度と欲望のカオスモーズ――ヅゥルーズ/ガタリの起源の起源 【間奏1】ガタリ、ネグリ、ブルデュー――反グローバリゼーションの変奏 V ポストモダンとグローバリゼーション:4 分子、リゾーム、マルチチュード――ガタリとネグりの交差路(平井玄との対談) 5 構成的権力と多数性――ガタリ/ネグりのポテンシャル(小倉利丸との対談) 6 〈帝国〉という陥穽――アメリカ・国民国家・第三世界(栗原幸夫・矢部史郎との鼎談) W 〈帝国〉と運動:7 リゾーム型の反グローバリゼーション運動 8 〈帝国〉への反攻――世界化する運動 【間奏2】ナショナル・ポリティクスからコスモ・ポリティクスへ X 分裂と共生:9 “分裂共生”としてのオルター・グローバリゼーションに向けて あとがき/初出一覧 |
著者・内容紹介 |
杉村昌昭 すぎむら まさあき
1945年静岡県生。名古屋大学大学院仏文科修士課程修了。現在龍谷大学経営学部教授。
著書:『漂流する戦後』(1988)、『資本主義と横断性』(1995)以上、インパクト出版会
共著:『政治から記号まで』(インパクト出版会、2000)、『精神の管理社会をどう超えるか?』(編訳、松籟社、2000)、『フェリックス・ガタリの思想圏』(編訳、大村書店、2001)
訳書:F・ガタリ『精神と記号』『精神分析と横断性』(共訳、『分子革命』(以上、法政大学出版会)、『闘争機械』(監訳、松籟社)、『三つのエコロジー』(大村書店) F・ガタリ/G・ドゥルーズ『政治と精神分析』(法政大学出版局) A・ネグり『生政治的自伝』(作品社)、『未来への帰還(インパクト出版会)、『構成的権力』(共訳、松籟社) S・ジョージ『オルター・グローバリゼーション宣言』(共訳)、『WTO徹底批判』『〈徹底討論〉グローバリゼーション賛成/反対』(以上、作品社) J・C・リュアノ=
ボルバラン/S・アルマン『グローバリゼーション基礎知識』(作品社) ATTAC編『反グローバリゼーション民衆運動』『ジョゼ・ボヴェ―あるフランス農民の反逆』(以上、つげ書房新社) ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(松籟社) ジャン=クレ・マルタン『物のまなざし』(共訳、大村書店)など
ポストモダンからオルター・グローバリゼーションへ―21世紀の思想と運動の新たな結合
新自由主義的グローバリゼーションに抗する、ガタリ、ネグリ、ブルデュー、スザン・ジョージを結び、現代思想のポテンシャルを社会の最前線へ着地させるスリリングな試み。“分裂”と“共生”のラディカルな接続。資本への統合を強制し加速するグローバル化のなかで、「生」の風景を変えることはいかにして可能か?
訳書に、スザン・ジョージ『オルター・グローバリゼーション宣言』(作品社)、アントニオ・ネグリ『構成的権力』(松籟社)、フェリックス・ガタリ『闘走機械』(松籟社)、『三つのエコロジー』(大村書店)など