《内容》
《落選者展覧会
》でのマネの「草上の昼食」のスキャンダル。市民社会の成立とともに出現した近代絵画が問うた「芸術と文明」「絵画と現実性」の問題を、20世紀芸術をも視野に入れて論じたフランス文学・芸術批評家として名高い著者の記念碑的著作、待望の邦訳。 著者ガエタン・ピコン(1915−76)
ボルドーに生まれる。フランスの内外の大学、研究所で教育活動に携わり、そのかたわら数多くの文芸批評、美術批評を執筆した。1958年には友人アンドレ・マルローの要請で、フランス文化省の芸術文学局長となり、1963年から1966年まで、「メルキュール・ド・フランス」誌の編集長を務めた。
主要作品−『現代フランス文学展望』『彼自身によるマルロー』『すばらしいときの震え』『プルーストを読む』
訳者鈴木祥史(すずき・よしぶみ)
1942年京都で生まれる。京都大学文学部仏文科卒 仏文学専攻 立命館大学教授
訳書−フロマンタン著『昔日の巨匠たち』『レンブラントの「夜警」と明暗法』
ロジェ・フアイヨル著『フランス−文学と批評』など。 |