書名:オランピアの頸のリボン 著者:ミシェル・レリス サイズ:四六判上製 406ページ 本体価格3900円 |
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《内容》 文学者であり民族学者であったレリス晩年の代表作。独特な言語感覚を駆使した自伝作家としてフランス文壇で活躍したレリスだが、主著『ゲームの規則』全四巻を書き上げたあとは断章形式を創作スタイルとした。本書はその極北であり、マネの『オランピア』に描かれた裸婦の頸のリボンのかもすエロティシズムを前編の綴糸に、過去の記憶・夢物語から創作の構想・哲学的思索までがとじられ、万華鏡のように色とりどりの模様が浮かび上がっている。とりわけ哲学的断章には盟友であったバタイユの影響が見えて興味深い。本書のモチーフであるエロスの問題や、マネの絵画は、バタイユの主著『エロティシズム』『沈黙の絵画(マネ論)』に正確に対応している。 ミシェル・レリス 谷 昌親(たに まさちか) |