書名:額の星 無数の太陽 著者:レーモン・ルーセル 価格:2800円 |
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額の星 無数の太陽 額の星 無数の太陽・小事典 |
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著者 レーモン・ルーセル 1877年パリの裕福なブルジョワ家庭に生まれる。ピアノを習うが詩作に転じ、十九歳のとき、韻文の小説『代役』(1897)を書く。この間、強烈な「栄光の感覚」を味わい自らの天才を確信するが、作品はほぼ完璧に無視された。散文『アフリカの印象』(1910)と『ロクス・ソルス』(1914)の劇場版、続く戯曲『額の星』(1925)と『無数の太陽』(1927)の上演も理解されなかったが、後にはシュルレアリストがルーセルを擁護して劇場で騒ぎを起こした。1932年、カッコが重なる韻文作品『新アフリカの印象』を発表、翌33年、旅先のパレルモで没した。睡眠薬の大量摂取による死とされる。晩年は財産を失い、チェスに没頭していた。死後出版の『私はいかにして或る種の本を書いたか』(1935)で、一部の作品が「手法」というある種の言葉遊びに基づいて書かれていたことが明らかにされ、後の再評価のきっかけとなる。1989年には大量の草稿が見つかり、新たな全集の刊行が始まった。
訳者 國分 俊宏 こくぶ としひろ 訳者 新島 進 にいじま すすむ 独自の「手法」を駆使して織りなす言葉と物の奇想天外なスペクタクル ラシーヌの手紙と恋の綱渡り師、修道女の頭無し像と∞記号、左右の眼の色の違う者の選挙、卵殻に書かれたミルトン初恋の歌、ユダヤ商人の浣腸する猿、赤チョーク画と白痴の少女、ムジクの天才画家と額の星、額に詩が刻まれた頭蓋骨、大腿骨に彫られたマノン像、 翼手竜の化石を巡る二派、白子の王女のため寸劇を書くオノレ・デュルフェ、昼夜交代の二つの税務署、赤ん坊と楱の小枝、婚約者たちの頭上にか輝く無数の太陽
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