書名:家の馬鹿息子
     ギュスターヴ・フローベール論(1821年より1857年まで)
   (既刊1、2、3)

著者:ジャン‐ポール・サルトル
訳者:平井啓之/鈴木道彦/海老坂武/蓮実重彦

定価:1 12600円 (本体価格12000円+税600円)、2 9450円(本体価格9000円+税450円)、3 15750円(本体価格15000円+税750円)
サイズ:A5判上製 1‐746、2‐578、3‐778
ページ 刊行日1‐1982年3月、2‐1989年1月、3‐2006年12月
ISBN4-409-14017-5、14018-3、14019-1(教養書/評伝)

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目次


はじめに
第一部 素質構成

1 一つの問題/2 父親/3 母親/4 長男/5 弟の誕生/6 父と息子/7 二つのイデオロギー
  訳注・解題(平井啓之)・固有名詞一覧


第二部 人格形成

T 「不可能でなくして美とは何か?」:1 想像的な子供/2 想像的な子供から俳優へ/3 俳優から作者へ/4 書イタモノハ残ル/5 詩人から芸術家へ
  訳注・解題(海老坂武)・固有名一覧


第二部 人格形成

U 中学:6 武勲詩から役割へ――〈ガルソン〉 A 構造  B 歴史(サイコドラマ)
V 前神経症:詩人から芸術家へ A 文学的幻滅(1838〜1840)  B 身分の選択
  訳注・解題(海老坂武)・固有名詞一覧


内容紹介

1.フロイトの精神分析学とマルクス主義の方法で、幼少期を分析し、一個の人間について我々は何を知るかを問う。

2.家族との関係で形成された脱現実化の進行(俳優願望、鏡への魅惑・・・)をへて文学と美へと方向転換をする、生の体験と人格形成の萌芽期を描く。

3.究極のフローベール論、サルトル思想の〈全体化〉の試み。中学時代の惨憺たる人格形成の過程。学校とブルジョワ社会への反抗、やがて芸術家としての自己の発見へ。フローベールの思春期を克明に描く。

*長らく刊行が中断していたサルトルの大著、フローベール論3をついに刊行しました。長期間品切れでした「1」も復刊。3の刊行を機に3点ともカバー装になります。なお、1、2のケース入りをお持ちの場合はカバーをお送りします。ご連絡ください。


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