書名:家の馬鹿息子 ギュスターヴ・フローベール論(1821年より1857年まで) (既刊1、2、3) 著者:ジャン‐ポール・サルトル 定価:1 12600円
(本体価格12000円+税600円)、2 9450円(本体価格9000円+税450円)、3 15750円(本体価格15000円+税750円) |
目次 |
1
はじめに
第一部 素質構成
1 一つの問題/2 父親/3 母親/4 長男/5 弟の誕生/6 父と息子/7 二つのイデオロギー
訳注・解題(平井啓之)・固有名詞一覧
2
第二部 人格形成
T 「不可能でなくして美とは何か?」:1 想像的な子供/2 想像的な子供から俳優へ/3 俳優から作者へ/4 書イタモノハ残ル/5 詩人から芸術家へ
訳注・解題(海老坂武)・固有名一覧
3
第二部 人格形成
U 中学:6 武勲詩から役割へ――〈ガルソン〉 A 構造 B 歴史(サイコドラマ)
V 前神経症:詩人から芸術家へ A 文学的幻滅(1838〜1840) B 身分の選択
訳注・解題(海老坂武)・固有名詞一覧
内容紹介 |
1.フロイトの精神分析学とマルクス主義の方法で、幼少期を分析し、一個の人間について我々は何を知るかを問う。
2.家族との関係で形成された脱現実化の進行(俳優願望、鏡への魅惑・・・)をへて文学と美へと方向転換をする、生の体験と人格形成の萌芽期を描く。
3.究極のフローベール論、サルトル思想の〈全体化〉の試み。中学時代の惨憺たる人格形成の過程。学校とブルジョワ社会への反抗、やがて芸術家としての自己の発見へ。フローベールの思春期を克明に描く。
*長らく刊行が中断していたサルトルの大著、フローベール論3をついに刊行しました。長期間品切れでした「1」も復刊。3の刊行を機に3点ともカバー装になります。なお、1、2のケース入りをお持ちの場合はカバーをお送りします。ご連絡ください。