書名:
トーマス・マンと一九二〇年代
         『魔の山』とその周辺

著者: 友田和秀

価格:3400円
サイズ:A5判上製 288
ページ 刊行日2004年5月 
ISBN4-409-14055-8 (専門/文学)

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目次

小説『魔の山』――ハンス・カストルプの物語/〈非政治的人間〉の政治遍歴――九二〇年前後のマン/一九二二年――〈転向〉をめぐって/『魔の山』と時代/昼と夜と―― 一九二〇年代後半のマン/魔法を解かれた山――マンとF・ G・ ユンガー/〈結び〉にかえて

註/あとがき/主要参考文献


著者・内容紹介

友田 和秀  ともだ かずひで
1858年京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程後期課程中退。現在、奈良県立医科大学助教授。京都大学博士(文学)。ドイツ文学専攻。
主要編訳書:『フロイデ独和辞典』(共編、白水社)、クラウス・ティーレ=ドールマン『ヨーロッパのカフェ文化』(共訳、大修館書店)など。


文学の巨人は、いかに〈転向〉したのか。新たなアプローチで迫る、マン研究の新局面


ドイツ・ナショナリズムが高揚する一九二○年代、作家トーマス・マンは反デモクラシーからデモクラシー支持へと〈転向〉し、ファシズムに抵抗する。そこには、いかなる思想の変遷があったのか、マン自身の作品と時代の分析により精緻に解明してゆく。世界的作家の時代への「抵抗」と「闘争」に文学・政治的に迫る、現代にも通じるアクチュアルな論考。


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