書名:アジアの多文化社会と国民国家

著者:西川長夫/山口幸二/渡辺公三 編

サイズ:四六判並製 298ページ 本体価格2200円
ISBN4-409-23030-1 (専門・教養/社会)

《目次》
序・国民国家とアジアの現在 西川長夫
飼い慣らされるエスニシティ、暴力化するエスニシティ 山下晋司/東南アジア島嶼部における港市とエスニシティ 広末雅士/多民族国家マレーシアにおける国民統合 野村 亨/複合移民社会の国民統合 田中恭子/タイにおける国民国家 村嶋英治/ドイモイと文化の変化 古田元夫/植民地支配の歴史を越えて 清水 展/中国の国民統合と「中華民族」 大崎雄二/今日のヒンドゥー教とメディア・テクノロジー 中村忠雄/国民国家の成立とアジア映画 松岡 環
シンポジウム「アジアの中の日本・日本のなかのアジア」

(報告)アジアから世界の国民国家を考える 西川長夫
<コメント> 1 タイの国民国家 竹内陸男/2 東南アジアの華人ネットワークについて 小木裕文 /3 自己認識・生存認識にかかわるアジア体験 木村一信/4 記憶のエコノミー 中島隆博 /5 国家が個人をとらえる 渡辺公三/(補足)今後の論議の素材の一つとして 山口幸二

附 関連年表

《内容》
 
植民地の後遺症、多様な少数民族と文化・宗教・エスニシティをめぐる紛争、貧困と「豊かさ」、人権や民主主義のあり方…多文化・多民族のアジアに国民国家への道はふさわしか。グローバル時代のアジアの国々の歴史と現状を見つめ、二一世紀の可能性を問う。

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