書名:日系人とグローバリゼーション――北米、南米、日本

編者:レイン・リョウ・ヒラバヤシ/アケミ・キクムラ=ヤノ/ジェイムズ・A・ヒラバヤシ  
訳者:移民研究会

定価:6300円 (本体価格6000円+税300円)
サイズ:A5判上製 544
ページ 刊行日2006年6月 
ISBN4-409-23039-5(専門書/社会・人類学・移民研究)

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目次

謝 辞
はじめに

第T部 グローバル化と日系人アイデンティティの形成
序 論 東栄一郎/第1章 グローバルに拡散する日本人・日系人の歴史とその多様性  ハルミ・ベフ/第2章 日系人アイデンティティに及ぼすグローバル化の影響  レイン・リョウ・ヒラバヤシ アケミ・キクムラ=ヤノ ジェイムズ・A・ヒラバヤシ 

第U部 日系人アイデンティティの形成
序 論  ロイド・イヌイ /第3章 ハイフンを探して――ブラジル国民としてのアイデンティティをめぐる苦闘と日系人  ジェフリー・レッサー/第4章 「ララ」――救援物資と北米の日系人  飯野正子/第5章 ペルーの日系人アイデンティティの形成に関する一考察―― 一世と二世の場合  ラウル・アラキ/第6章 日系人コミュニティ形成の苦悩――ボリビア・サンタクルス地方の研究  雨宮和子/第7章 「東は東、西は西」? ――日米関係のなかの第二世日本語教育問題 一九○○―一九四○年  粂井輝子/第8章 パラグアイにおける日系人の日本語教育――日本の教育システムと移住地への影響  エミ・カサマツ/第9章 社会政治学的観点からみたペルーの日系人像  アメリア・モリモト/第10章 権力への道――エスニシティから見た日系人に特有な政治的伝統の出現  レイン・リョウ・ヒラバヤシ

第V部 日系人アイデンティティの形成阻害
序 論  リチャード・コサキ/第11章 私は女性、私は男性、私は日系人――ペルーの日系人コミュニティにおけるジェンダーの象徴的構築  ドリス・モロミサト・ミアサト/第12章 ジェンダー克服としての海外移住――カナダにおける近年の日本人移民女性の動向  オードリー・コバヤシ/第13章 チズカ・ヤマザキの描く映像世界――人種,ジェンダー、エスニシティ、アイデンティティ  ナオミ・ホキ・モニース/第14章 日系ブラジル人のデカセギ現象――経済学的視点から  エジソン・モリ/第15章 日本におけるブラジル人就労者問題とその子女の教育について  二宮正人/第16章 日本人を祖先とするアルゼンチン人の日本への移住  マルセーロ・G・ヒガ/第17章 マイノリティとマジョリティのせめぎあい――ペルーとアメリカ合衆国における日系人の例  スティーヴン・マサミ・ロップ/第18章 WUBと「オキナワ・ディアスポラ」――「オキナワ」・「日系人」という視点から  新垣 誠/第19章 「外国人」としての日系人――「多文化共生」をめざす震災後の神戸のなかで  竹沢泰子

第W部 回顧と展望
第20章 回顧と展望  レイン・リョウ・ヒラバヤシ  アケミ・キクムラ=ヤノ  ジェイムズ・A・ヒラバヤシ
    

日本語版あとがき
索 引
 


編者・内容紹介

レイン ・ リョウ・ヒラバヤシ編集責任者。コロラド大学ボルダー校教授(アジア系アメリカ人・エスニシティ研究)、人類学部大学院教授。

アケミ ・ キクムラ=ヤノ共編者。国際日系人研究プロジェクト責任者。

ジェイムズ ・ A ・ ヒラバヤシ共編者。ハーバード大学社会関係学部博士号取得。サンフランシスコ州立大学人類学部教授、エスニック研究学科長、学部長を歴任。


グローバル化時代の日系研究の新地平

全米日系人博物館主催の国際日系研究プロジェクトの成果。日系移民の歴史から、現在のグローバリゼーション下の日系人コミュニティ、さらにはラテンアメリカ諸国からの日本へのデカセギまでを全20章で完全に網羅する、日系研究の記念碑的著作。ジェンダーやエスニシティなどのアイデンティティの問題、教育、多文化共生……グローバル化の経済学的枠組みまでを視野に入れ、さまざまな角度から日系研究の可能性を開示する。

本書〈はじめに〉より(クリックしてください)


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