著者:稲垣恭子/竹内 洋 編
価格:2600円 サイズ:352ページ 刊行日2001年4月 ISBN4-409-24066-8 (専門/社会・教育)
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プロブレマチックとしての不良青年――序論にかえて☆稲垣恭子(京都大学大学院教育学研究科助教授)
「左傾学生」の群像☆竹内 洋(京都大学大学院教育学研究科教授)
英雄主義の系譜☆井上義和(京都大学大学院教育学研究科博士後期課程在学中)
書生風俗と身体☆井上好人(金沢星 稜大学助教授)
不良・良妻賢母・女学生文化☆稲垣恭子
1920年代のローカル新聞にみる風紀・「不良」問題☆広田照幸(東京大学大学院教育学研究科助教授)
若者文化における秩序と反秩序☆稲垣恭子
「男女交際」という言説☆中村隆文(神戸女子大学文学部教授)
高等女学校同友会の身体文化☆黄 順姫(筑波大学社会科学系助教授)
「エーデルヴァイスの野郎ども」☆佐藤卓己(国際日本文化センター助教授)
十八世紀フランスにおける封印令状と家族秩序の動揺☆喜名信之(滋賀大学教育学部教授)
アメリカ合衆国における「非行少年」の誕生☆徳岡秀雄(京都大学大学院研究科教授)
ディフィカルト・ボーイの輝き――あとがきにかえて☆竹内 洋
稲垣恭子 いながき きょうこ 一九五六年広島県生れ。一九八三年京都大学大学院教育学研究科博士課程中退。 現在、京都大学大学院教育学研究科助教授(教育社会学)。 著訳書:『文化伝達の社会学』(共著、世界思想社、2001)、『フーコーと教育』(監訳、勁草書房、1999)、『教育現象の社会学』(共著、世界思想社、1995)
竹内 洋 たけうち よう 一九四二年新潟県生れ。一九七三年京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院教育学研究科教授(教育社会学)。 著書:『日本の近代12 学歴貴族の栄光と挫折』(中央公論新社新社、1999)、『大学という病』(中央公論新社、2001)ほか。
「反発し、逸脱し、反抗することにこそ青春の証しがある」――19世紀から20世紀にかけての若者の行動や態度に対する期待や不安が生み出す表象や諸制度、そしてそれに順応したり反抗したりしながら独自に形成されていく若者文化の登場。 本書は若者をめぐる社会史・歴史社会学研究の基本的な共通認識に立つ教育学研究者が、日本・ドイツ・フランス・アメリカのそれぞれの社会的文脈における逸脱と教育の諸現象を具体的に観察しながら、若者の新しい行動様式のあり方を従来とは異なる角度から再検討し、取り組んだ興味深い論文集である。
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