書名:臨床的共感の実際 (精神分析と自己心理学へのガイド)

著者:D・M・バーガー 
訳者:角田豊他

サイズ:A5判上製 288ページ 本体価格4500円
ISBN4-409-33045-4 (専門/臨床心理)

《目次》
共感」という臨床課題―本訳書刊行に寄せて  斎藤久美子
  謝辞

第一部 共感の概念
第1章 患者を知ること/第2章 正統派の共感概念/ 第3章 自己心理学における共感/ 第4章 共感の議論に寄与する要因/第5章 共感に至るための非技法的なイメージ
第二部 臨床場面における共感的理解
第6章 患者の世界に入る/ 第7章 共感の理解とレベル/第8章 共感の焦点となる治療上の葛藤的相互交流/第9章 葛藤から見た欠損への共感 /第10章 不正確さと共感/第11章 共感的介入/ 第12章 共感的理解の出現/第13章 癒しの要因としての共感/第14章 スーパーヴィジョンにおける共感 /第15章 エピローグ―終結時における共感の運命
    注(原注・訳注)
    訳者あとがき/参考文献/索引

《内容》
 心理療法のホットな焦点となっている「共感」の問題を精神分析の観点から取り上げ、治療者がどのように患者やクライエントに共感していくのか、コフートの自己心理学の見解も用いながら理論的・実践的に再検討した、いまもっとも現代的な臨床課題を伝える一冊。
 
D.M.バーガー

 1961年トロント大学医学部卒業し、その後アメリカのメニンガー・クリニックとトロント大学で研修医となる。
 1967年に精神科医としての認定資格を修得。トロント大学医学部準教授。病院勤務医。個人開業分析家。
 1989年没。
角田 豊(かくた ゆたか):1991年京都大学大学院教育学研究科博士後期過程単位修得退学。教育学博士。臨床心理士。現在、甲子園大学人間文化学部(臨床心理学コース)助教授。
竹内健児(たけうち けんじ):1994年京都大学大学院教育学研究科博士過程後期課程単位修得退学。臨床心理士。現在、奈良産業大学法学部助教授。
安村克泰(やすむら かつやす):大阪教育大学大学院教育学研究科修士過程修了。臨床心理士。現在、松田クリニック・教育研究所臨床心理士
藤田雅子(ふじた まさこ):1997年奈良女子大学大学院文学研究科修士過程修了。現在、名古屋市児童福祉センター嘱託職員。      

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