書名:仕事としての心理療法 著者:渡辺雄三編 サイズ:A5判上製 286ページ 本体価格3800円 |
《目次》 |
《内容》 本書は単なる心理療法の事例報告ではない。各執筆者とも、クライエントとの心理療法過程を詳しく語りながら、クライエントが抱える問題に重ねて、心理療法の仕事を遂行していくうえで、現在それぞれが直面している内的な課題について触れている。その内的課題の多くは、執筆者のほとんどが述べているように、心理療法家自身の逆転移感情や個人的問題と密接に結びついている。心理療法において心理療法家は、クライエントの転移感情にたえずさらされ、同時に、心理療法家自身の個人的な問題を内に抱え、自身の逆転移感情に直面させられながら、クライエントの前に存在し続けなくてはならない。これは、心理療法家自身が自覚している以上に困難な仕事のようである。(序章より)
渡辺雄三(わたなべゆうぞう) |