書名:日本人という鬱病

著者: 芝 伸太郎

サイズ:四六判上製 208ページ 本体価格1900円
ISBN4-409-34022-0 (一般・教養/心理・日本人論)

《目次》
はじめに
第1章 ランコリー親和型と日本人
第2章 日本人と金  1、日本人とドイツ人 2、日本人と贈り物  3、金 商品 モノ 4、すべてが金 5、無意味 意味 偽意味 6、鬱病者の自己のあり方
第3章 鬱病者と非鬱病者の症例
第4章 鬱病と借金  1、鬱病者の対人関係 2、鬱病者と仕事  3、発病状況について 4、鬱病三大妄想    5、シュルデン、シュルト、ズュンデ 6、鬱病者と自殺
第5章 躁鬱病と境界例

あとがき

《内容》
  メランコリー症候、鬱病、また躁鬱と境界例にいたる問題を日本人論、貨幣論という文化論的角度から体系的な解釈を試み、従来の病理学説に果敢に挑戦する、鮮烈かつユニークなアプローチ。鬱病の典型的症例から考察した特異な精神医学的日本人論として希有の書。

芝 伸太郎 (しば しんたろう)
1963年兵庫県生まれ。精神科医。1988年京都大学医学部卒。大阪赤十字病院、京都大学医学部府毒病院を経て、1991年より福知山紅葉丘病因に勤務。1995年より1997年までドイツのハイデルベルグ大学に留学。専攻は精神病理学。木村敏氏に師事し、現象学的人間観の立場から精神疾患の解明に努めている。
    主論文 「境界例と『原罪』」(臨床精神病理、1996年)他

 

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