精神分裂病 臨床と病理 3

関根義夫編

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A5判 上製 304頁 本体価格4500円
                 ISBN4-409-34026-3 (専門学術/精神医学)

≪目次≫
心と声 松本雅彦/魔術的思考とコンクレティスム 小出浩之/分裂病治療における精神科医の「誠実さ」をめぐって 杉林 稔/治療の視点から見た一慢性分裂病者の「反復的態度」 関根義夫/分裂病寛解前期の精神療法的関与についての一試論 森 勇人・工藤潤一郎/経過良好な精神分裂病者に残された治療的課題 吉岡眞吾・工藤潤一郎・小河原尚泰・森 勇人/分裂病における寛解時高揚病相 加藤 敏/初期分裂病の発病年齢と転帰 関 由賀子・針間博彦・中安信夫/分裂症性他者体験における「絶対的な外部」について 木俊介/精神分裂病者における所属をめぐる諸問題 荒井 稔分裂病者と「社会」 津田 均未来の創発と分裂病 内海 健

≪内容、編者紹介≫

関根義夫 セキネ ヨシオ
1940年生まれ、東京大学医学部卒、神経研究所付属清和病院、国立精神神経センター武蔵病院を経て、1989年より2001年3月まで東京大学医学部助教授、付属病院分院神経科長。
主要論文:「精神分裂病急性期経過後の残遺状態、とくにその2類型について」(精神神経学雑誌)。著書:『精神分裂病 臨床と病理 2』(共著、人文書院 1999)ほか。

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第1集(1998年4月)、第2集(1999年8月)に続く第3集。脳の組織病理学、神経伝達物質の発見、また分子生物学から遺伝子研究まで、分裂病の解明にもどんどん生物学的研究の成果が持ち込まれ、そうした動きが中心的なっている昨今であるが、やはり分裂病を病む人たちとの生きた面接を大事にとらえる精神病理学の営みは無視することはできない。臨床の場から考察を重ねる第一線の精神科医の最新研究12論文をまとめた。

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