書名:
埋葬と亡霊
     トラウマ概念の再考

者:森 茂起

定価:2625円 (本体価格2500円+税125円)
サイズ:A5判上製 262
ページ 刊行日2005年2月 
ISBN4-409-34028-X (専門書/精神医学・臨床心理)

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目次
まえがき

『モーセと一神教』は二十一世紀の世界に何を伝えているのか?――集団のトラウマという発見  下河辺美知子歴史とトラウマと解離  白河美也子<靖国>をめぐる感情の問題  高橋哲哉/児童虐待によるトラウマと世代間連鎖  棚瀬一代戦争と平和のについての観察  中井久夫心的外傷の行方――病理的組織化と次世代への負債  福本 修反復――プラス一  港道 隆攻撃者への同一化とトラウマの連鎖  森 茂起

甲南大学人間科学研究所 第五回公開シンポジウム トラウマ概念の再吟味――埋葬と亡霊――  パネルディスカッション/執筆者一覧


編者・内容紹介

森 茂起 もり しげゆき
1955年生。京都大学教育学部大学院博士課程修了。博士(教育学)。現在、甲南大学人間科学科教授。
主著:『トラウマ映画の心理学』(共著、新水社)、『トラウマの表象と主体』(編著、新曜社)、『トラウマの発見』(講談社)他。
訳書:エイヴンス『想像力の新淵へ』(新曜社)、フェレンツィ『臨床日記』(みすず書房)、N&J・シミトン『ビオン臨床入門』(金剛出版)他。


かつて埋葬されながらくりかえし甦り、われわれの生を決定するトラウマを
個人的、社会的現象から多層的に把捉する

「トラウマ」という言葉は今、現代を読み解くためのキーワードの一つになっている。数々の突発的な事件、事故、災害を思えば、人間の生は「トラウマ的事象」に満ちているのである。トラウマとは何か。トラウマ研究の最前線を精神医学、心理臨床、哲学etc.のアプローチによる問いかけ。棚瀬一代「児童虐待によるトラウマと世代間連鎖」、森 茂起「攻撃者への同一化とトラウマの連鎖」、中井久夫「戦争と平和にかんする観察」、高橋哲哉「靖国をめぐる感情の問題」など8編。<心の危機と臨床の知>第1巻〜第4巻は新曜社から刊行中。


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