書名:
心の危機と臨床の知 7 心と身体の世界化

者:港道 隆

定価:2625円 (本体価格2500円+税125円)
サイズ:A5判上製 226
ページ 刊行日2006年2月 
ISBN4-409-34031-X(教養/心理・臨床)

  内容紹介欄へ

目次

まえがき

もうひとつの世界はほんとうに可能なのか?――オルター・グローバリゼーション運動の現在 コリン・コバヤシ/ウィリアム・バロウズは地域通貨の夢を見るか?――紙幣に見るアメリカのグローバリゼーションとオルタナティヴ 秋元孝文/四足の時代に戻る人間――「シッステム」を解読する試み 田口哲也/グローバリズムとアメリカの精神分析 川畑直人/抽象への逃走――脱規範的思想傾向のメタクリティーク 西 欣也/「書くこと」へ 石原みどり/「主人」と「奴隷」の解放――グローバリゼーションの弁証法 増田一夫/肯定と抵抗――序説 港道 隆

甲南大学人間科学研究所 特別企画研究会
『デリダ、異境から』
D’ailleurs,Derrida
上映会&トーク 

執筆者略歴


編者・内容紹介

港道 隆 みなとみち たかし
1953年。パリ大学第1大学哲学科博士課程修了。哲学,思想史専攻。現在、甲南大学文学部人間科学科教授。
著書:『メルロ=ポンティ』(共著、岩波書店)、『レヴィナス法−外な思想』(講談社)。
訳書:ライアン『デリダとマルクス』(共訳、勁草書房)、プルデュー『実践感覚』(みすず書房)など。
 


アメリカ主導のグローバリゼーションを、われわれはどのようにうけとめるべきであろうか?どう判断し行動すべきなのかを示唆する興味深い論集!

本書は、心の危機と臨床の知のシリーズ第7巻。昨今アメリカ主導のグローバリゼーションは経済・政治のみならず文化や教育など私たちの心に大きな影響をあたえている。グローバリゼーションの否定的な側面も十分に見据えながら、その積極的な意味合いを、心理学のみならず、文学・政治・現代思想などあらゆる視点から汲み取っていく。紙幣にアメリカのグローバリゼーションを見る「ウイリアム・バロウズは地域通貨の夢を見るか?」アメリカの精神分析がアメリカ主導のグローバリズムの一翼をになっているのかの考察を試みた「グローバリズムとアメリカの精神分析」、オルター・グローバリゼーション運動の現在を考察した「もうひとつの世界はほんとうに可能なのか?」など力強い刺激的な論考がならぶ。


オーダー