書名:
神話のなかの女たち
          
日本社会と女性性

著者:横山 博

定価:2940円 (本体価格2800円+税140円)
サイズ:四六判並製 
298ページ 刊行日2005年9月 
ISBN4-409-39005-8(教養書/心理学・』ユング派) オンデマンド版再刊行

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目次
序章 女性性の諸問題:女性の神秘/父性とのかかわり/母性とのかかわり/アニムスとのかかわり/女性の生き方をめぐって

第一部 日本神話の女神たち
はじめに/イザナミの死:日本の起源/母なる女神イザナミ/イザナミの死の意味/黄泉国のイザナミとイザナギ/イザナギの魔術的遁走/オオケツ姫の死/コノハナサクヤ姫の死/オオクニヌシを救うサシタニワカ姫/母なる女神たち/太陽の女神アマテラス:「父の娘」アマテラス/天岩屋戸に籠もるアマテラス/アメノウズメの役割/アマテラスの特質/スセリ姫の変容:物語/物語の意味/スセリ姫の特質/おわりに

第二部 女性性の歴史的・現代的諸問題
歴史的観点から:古代から武家社会の確立まで/儒教の影響/仏教の影響/神道の影響/明治維新から第二次世界大戦まで/第二次世界大戦後/現代の諸問題:元型的レベル/伝統的な集合的意識/西欧的自我・意識との直面と葛藤

第三部 現代女性の葛藤と個性化
はじめに/女性性を求めて/「人魚を産む」女性の苦悩/「死への花嫁」としての少女/おわりに

註/あとがき/参考文献


著者・内容紹介

横山 博 よこやま ひろし
1945年石川県生まれ。1970年京都大学医学部卒業、精神医学を専攻。精神病院勤務のかたわら、ユング心理学を研究。1983-1984年、1988-1989年の二回にわたってチューリッヒ・ユング研究所に留学。1989年7月、ユング派分析家の資格を取得。以後、病院勤務をつづけながら横山分析心理研究所を開設。1995年4月より甲南大学文学部教授。
主要論文「元型イメージの治癒力と危険」は(福島章編『イメージとこころの癒し』、金剛出版、1999)に収録。河合隼雄編『心理療法と身体』(共著、岩波書店、2000)、D・ローゼン『うつ病を生き抜くために』(監訳、人文書院、2000)他。


古事記と臨床に学ぶこころと生き方

様々な葛藤のなかに生きる現代の女性に焦点をあて、古事記と歴史そして心理臨床に現れる「女性性の本質と変容課程」を描き出すユング派分析家による新しい女性論。「現代的課題に直面しつつ生きる人たちに、男女を問わず薦めたい」(河合隼雄氏推薦文より)


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