書名:日本仏教の射程 ―思想史的アプローチ 著者: 池見澄隆/斎藤英喜 編著 価格:2300円 |
目次 |
<はじめに> 日本仏教のパースペクティブ――面(スペース)を軸として――*池見澄隆
古代 中世 近世 近代 あとがき/執筆者紹介 |
編者・内容紹介 |
池見澄隆 いけみ すみたか
1941年福井県生れ。大谷大学大学院博士課程満期退学。現在、佛教大学文学部教授。浄土宗学研究所嘱託研究員。2001〜02年ロンドン大学(SOAS)にて研修。博士(文学・東北大学)。
主論著:『増補改訂 中世の精神世界』(人文書院)、『葬祭仏教―その歴史と現代的課題』(共著、ノンブル社)、『日本人の佛教』6(共著、東京書籍)、『図説・日本仏教の世界』3、6、別巻(共著、集英社)、『世界の諸宗教』(共著、晃洋書房)ほか。
斎藤英喜 さいとう ひでき
1955年東京都生まれ。日本大学大学院博士課程満期退学。現在、佛教大学文学部助教授。
主論著:『アマテラスの深みへ』(新曜社)、『いざなぎ流―祭文と儀礼』(法蔵館)、『アマテラス神話の変身譜』(編著、森話社)『シャーマニズムの文化学』(共著、森話社)、『〈安倍清明〉の文化学』(共編著、新紀元社)ほか。
古代の仏教導入と神仏習合からはじまり、中世の浄土教、女人往生、鎌倉仏教と本覚思想、禅の広がり、近世江戸期の王権と寺院、庶民仏教の発展、近代と仏教の近代化など、日本の仏教は、時代ごとの国内・国外の条件に触発されて特異な変遷を経てきた。本書は、仏教各派の消長や経典学説史にとどまらず、民衆の仏教受容のありかたや海外との交流の中で日本の仏教の流れをおさえ、かつ「特論」を設けるなど編集上の工夫と最新の資料を用いた、興味をもって読める最適の、多様な視点に満ちた仏教思想のガイダンスの書。