イエスの生涯

エルンスト・ルナン著 
忽那錦吾・上村くにこ訳

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四六判並製 320ページ 本体価格2000円 
                     ISBN4-409-42020-8 (キリスト教/一般・教養)

≪目次≫
幼い頃から青年期まで/イエスの受けた教育/イエスを取りまく思想界/最初の訓言(くんげん)――父なる神=^バプテスマのヨハネ/「神の国」というイデーの発達/カペナウムにおけるイエス/弟子たち/湖畔の説教/神の国は貧しい者のために/囚われのヨハネ/イエルサレムでの最初の試み/よきサマリア人(びと)/伝説誕生、イエスの軌跡/「神の国」の決定的な考え方/イエスが定めたもの/イエスのへの反対/最後の旅/敵の計略/最後の一週間/イエスの逮捕と告訴/イエスの死/イエスの事業(わざ)の根本にあるもの
訳者ノート(忽名錦伍)

≪訳者、内容紹介≫

忽那錦吾 こつな きんご 
1932年生。神戸大学経営学部中退。仏国郵船会社、川崎重工をへて鞄仏技術と画商を経営。
編訳:『フランスを創った人びと』(ラジオ・フランス)、『大乗と小乗の世界』(永井財団)を編集、『船荷証券論』(P・ウエルディエ著、陽報出版)を翻訳。


上村くにこ うえむら くにこ
一九四四年生。大阪大学文学部博士課程修了。ソルボンヌ大学博士号取得。現在、甲南大学文学部教授。
著訳書:『白鳥のシンボリズム』(お茶の水書房)、『フランス文学/男と女と』(共編、勁草書房)、エリザベス・バダンテール『男は女、女は男』『XY、男とはなにか』(いずれも筑摩書房)他。

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歴史学者ルナンによって130年前にフランスで出版された本書は、神秘主義を排し、神の子にして人間イエスへの深い理解と愛情に支えられた不朽の名著として、本国で連綿として読み継がれてきた。わが国でも明治時代に翻訳され岩波文庫に入ったこともある。このたび、イエスの事跡を現した名画を加え、読みやすい訳文にして再び世に送り出す。金や権勢に背を向け、弱い者、貧しい者を愛し、その人たちに向けて語ったイエスの言葉は、あらゆる時代、あらゆる世代の飢えた心、乾いた心を慈雨のように潤してやまないだろう。60枚のデッサン・地図を付す

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