書名:アーリアンとは何か
       
その虚構と真実

著者:津田元一郎

サイズ:四六判並製 240ページ 本体価格1800円
ISBN4-409-51022-3 (専門・教養/インド文明・文化論)

《目次》
はじめに

植民地文化工作/古典翻訳の魔術/代表的思想家の意見/即物的解釈と哲学的解釈/西欧的発想とインド的発想/日本の学問の偏向/人種的検討/アーリアンの原住地/ヴェーダとアヴェスタの世界
あとがき 

《内容》
西洋人の祖先であるアーリアンが、古代ギリシア・ローマ、古代ペルシャ、インドの輝かしい文化のすべてを作った――こうした「アーリアン学説」に対して今日少なからぬ疑問が投げかけられている。本書は、アーリアンのインド侵入やアーリアン人種 概念の再検討から、イギリスの植民地支配と本質的に関わっているこの学説の虚構性を衝き、その有力な根拠をなしていたリグ・ヴェーダの歴史的・文化的解釈に踏み込んでアーリアンとは何かを追及したユニークな書。

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