書名:
サー・ウォルター・ローリー
           植民と黄金

著者:櫻井正一郎

定価:3360円 (本体価格3200円+税160円)
サイズ:A5判上製 
304ページ 刊行日2006年7月 
ISBN4-409-51056-8(専門書/イギリス史)

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目次

はしがき

第一部 ローリー小伝:エピグラフ  準備  寵臣  海外  転落  遠征  余興  死刑 「無神論者」  ロンドン塔 断 首  復活  研究

第二部 アイルランドのローリー
第一章 虐殺と領地
序/スマリックの虐殺:隊長  偵察  虐殺  指揮者  人数  約束  起因  系譜/バリ公の城と島:土地欲  野心  その他の行動  武勇伝  狡智
第二章 マンスター植民
序 前史:リーシュ・オファリー植民  アルスター計画  、マンスター計画  サー・トマス・スミス植民  エセックス植民  第二次デズモンドの乱  地方長官制/マンスター植民:入植まで  条令  「請負人」ローリーの入植  買い増し  ローリーの「シーニョリ」  土地訴訟  木材輸出  一五八九年  売却  顛末  総括
第三部 ギアナのローリー
第一章 黄金都市マノア:序黄金都市略  奪老王トピアワリ  驚異
第二章 最後の航海:前史  準備  別路  往路  占領  金鉱  復路  忠臣  術策  老獪
あとがき

図版リスト/索   引


著者・内容紹介

櫻井正一郎 さくらい・しょういちろう
1936年生まれ。京都大学卒。同大学大学院博士課程中退。同大学院人間・環境学研究科でルネッサンス部門を担当しローリーなどを教えた。現在同大学名誉教授。2006年3月まで龍谷大学特任教授。
著書『イギリスに捧げた歌一フイリップ・ラーキンを読む」ほか。
共著『シェイクスピア「恋人の嘆き」とその周辺』ほか。


大航海時代半ば、イギリス植民活動の一翼を担った宮廷文人であり、軍人であったローリーの実像に肉薄!

Sir Walter Ralegh16世紀イギリス・ルネッサンス期に活躍した軍人、探検家であるとともに、詩や散文に長じた著作家でもあった人物。活動は宮廷のみならず、経済、化学、造船など各分野に及び、文人としても知名度が高い。本書はローリーの事跡のうち、三度におよぶアイルランドへの遠征、チューダー朝イギリスのアイルランド政策と大虐殺の渦中におけるローリーを詳細に描く第一部と、二度遠征の南米ギアナにおける入植・交易(うらでは、略奪・金鉱の発見)の実際を描く。ローリー伝は英米では20冊を越えるが、日本では初めて。大航海時代がいよいよ本格的植民活動へと移る産業革命以前の姿を一人のイギリス宮廷人を通して描いた点で注目される。


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