書名:
江戸の陰陽師
    天海のランドスケープデザイン

著者:宮元健次
 

価格:1900円
サイズ:四六判並製  208
ページ 刊行日2001年10月 
ISBN4-409-52035-0

                                                 内容紹介欄へ

目次
はじめに

序章 天海という男: 出生の謎/流浪の僧侶/家康との出会い/幕府による登用/愛される秘訣/幕府のクッション役/寿命の謎

第一章 江戸の風水デザイン: 江戸入り/四神相応による遷地/京都の鬼門・裏鬼門封じ/江戸の鬼門・裏鬼門封じ/四方封じ/五色不動と六地蔵

第二章 桂離宮と修学院離宮: 鬼門軸の謎/幕府が与えた不浄の地/二条城と仙洞御所/二大皇族の流刑/呪術と和歌

第三章 江戸の地霊鎮魂: 平将門公と江戸/将門公遺跡と都市計画/城門の地霊鎮魂/地霊鎮魂のルーツ/利用された将門公信仰/その後の将門公伝説/神田祭

第四章 東照宮の秘儀: 大権現と大明神/久能山東照宮/日光東照宮/人を神に祀る様式/久能山と太陽の道/日光と北極星/北極星の意味/東照宮のルーツ/神になりたがる権力者たち

終章 その後の天海: 天海の死/江戸幕府滅亡と天海

おわりに

  参考文献


著者・内容紹介

宮元健次 みやもと けんじ
1962年生まれ。1987年東京芸術大学美術研究科終了。現在、龍谷大学国際文化学部専任講師。 宮元建築研究所代表取締役。
主著:『桂離宮隠された三つの謎』『修学院離宮物語』『近世建築にひそむ西欧手法の謎「キリシタン建築」論序説』(彰国社)、『桂離宮ブルーノ・タクトは証言する』(鹿島出版会)、『桂離宮と日光東照宮―同根の異空間』『図説 日本庭園の見方』(学芸出版社)、『日本伝統美とヨーロッパ―南蛮美術の謎を解く―』(世界思想社) 、
『建築家秀吉―遺構から推理する戦術と建築・都市プラン』(人文書院)など。


徳川幕府の宗教担当ブレーンとしてその政権の礎を築いた天海。天台密教は言うに及ばず、陰陽五行思想や道教、さらに陰陽道を駆使して、日本的風水による江戸の町づくりを「陰陽師」さながらに実践した大スケールの人物を、遺された神社や寺院の建築群を主軸に、ランドスケープデザインの実態を通して解明する。


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