書名:
新近畿日本叢書 大和の考古学 第二巻 <第一回配本>
   『大和の古墳 T』

    

著者:《奈良県立橿原考古学研究所監修 》 泉森 皎編

価格:3000円
サイズ:
A4判 上製 224ページ 刊行日2003年7月 
ISBN4-409-52041-5 (専門・教養/考古学)

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目次
序          奈良県立橿原考古学研究所所長 樋口隆康

T 総論 大和の古墳   泉森 皎: ヤマトの範囲と古墳の出現/各地の方形台状墓/大王墓の出現―大和古墳群/磐余の前期古墳/葬地の移動―中期古墳の胎動/中期古墳の展開/後期古墳の世界/後期古墳から終末期古墳へ

U 各地域の古墳文化
 奈良盆地北部の古墳  森下惠介:はじめに/佐紀盾列古墳群/平城山の横穴墓と陶棺/春日の中・小古墳群/添下と矢田の古墳/斑鳩と平群の古墳
 奈良盆地東南部の古墳  置田雅昭:はじめに/東アジア史からみた古墳文化/考古学的背景/オオヤマトの範囲/古墳群の特徴/前期古墳の濠/埴輪円筒棺など/まとめ
 馬見丘陵の古墳  吉村公男:はじめに/「馬見古墳群」の三つの群/馬見丘陵の古墳群の形成/馬見丘陵の古墳群の発展―「中央郡」の展開/川合大塚山の古墳群と大和川/馬見丘陵の古墳群の終焉/おわりに
 明日香・南葛城地域の古墳  藤田和尊:はじめに/なぜ前記古墳がないのか/葛城氏の盛衰と中期畿内政権/渡来系の人々の集住と官僚機構の整備/なぜ宮都は飛鳥に営まれたのか
 奈良盆地周辺の古墳  泉森 皎:はじめに/五條・吉野川流域の古墳/宇陀川・芳野川流域の古墳/山辺 布目川・名張川流域/まとめにかえて

V 大和の古墳の諸問題
 群集墳論  清水真一:はじめに/群集墳の出現/群集墳の特徴/群集墳被葬者の性格/群集墳の終焉
 大和の飛鳥時代の古墳  猪熊兼勝:はじめに/古墳の分布/墳丘規格の発想/横穴式石室から石棺式石室へ/前方後円墳から方形墳へ/方墳から八角形墳へ/壁画古墳/馬具の消滅と舎利埋葬/まとめにかえて
 大和における前期古墳の立地と構造  泉 武:はじめに/大和古墳群の名称と範囲/大和古墳群の地理的分布/地理的環境の復元と古墳立地/前期古墳の墳丘構造/竪穴式石室と基台構造/まとめ
 古墳の設計計画  櫃本誠一:はじめに/平面設計を考えるに際して/地表面における設計計画の表示/古墳造営尺/調査古墳および主要古墳の築造企画/おわりに

   巻頭カラー頁「写真で見る大和の古墳」目次/巻頭カラー頁の写真提供者・撮影者一覧/編者・執筆者略歴


編者・内容紹介

泉森 皎 いずもり こう

関西大学文学部史学科卒業。奈良県立橿原考古学研究所付属博物館館長を経て、現在、園田学園女子大学、龍谷大学講師、文学博士。
主著:『近畿の古墳文化』(学生社)、『大和古代遺跡案内』(吉川弘文館)、『大和の古墳を語る』(共編者、臨川書店)など。



学界最前線の研究者の執筆により、最新の情報、知見を盛りこんだ大和の考古学の総覧!

奈良県立橿原考古学研究所の全面協力を仰いで、大和の考古学を縄文・弥生から古墳時代、そして中近世まで展望する新シリーズ。「墓と祭り」「大和の古墳」「古墳の副葬品」「集落と城」「都城・寺院・苑池」「生活と技術」「衣食と生活」「交通と交易」など、考古学的テーマは万般にわたり、「大和の主要遺跡事典」も収録予定。

10巻を毎年1冊ずつ刊行。第一回配本は『大和の古墳T』 奈良盆地の各地域の主要古墳の分布や特色を紹介しながら前期古墳の立地や構造、群集墳論など、古墳をめぐる諸問題を総合的に把握する。

精選されたカラー写真をA4判48頁にわたって収録。


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