書名:生活の中の植民地主義 編者:水野直樹 価格:1500円 (京都大学人文科学研究所夏期公開講座から) |
目次 |
序論――日本の植民地主義を考える 水野直樹 朝鮮人の名前と植民地支配 水野直樹 植民地支配、身体規律、「健康」 鄭 根埴 植民地における神社参拝 駒込 武 台湾先住民と日本語教育――阿里山ツオウ族の戦前・戦後 松田吉郎 ブックガイド |
編者・内容紹介 |
水野直樹 みずの なおき
1950年京都生まれ。京都大学文学部研究科(現代史学)博士課程修了。1985年より京都橘女子大学を経て、1991年京都大学人文科学研究所助教授。2001年同研究所教授。専攻は朝鮮近現代史・東アジア関係史。日本の植民地支配、特に「人の支配」に関わる諸問題や朝鮮における治安維持法体制の問題を研究している。
主著:『「アリランの歌」覚書』(共編、岩波書店、1992年)、「国籍をめぐる東アジア関係」(古屋哲夫・山室信一編『近代日本における東アジア問題』吉川弘文館、2001年)など。
国、台湾そして日本の日常生活に隠されている植民地主義の痕跡をやさしく明かす
韓国、台湾そして私たちの生活の中に、たしかな痕跡を残す植民地主義。初詣や命名の習慣、戸籍制度、慣行としての身体測定、体操などなど、いわば身体に刻み込まれた植民地主義を目に見えるものにする試み。伝統的な習俗と思われている初詣と日の丸・君が代との関係、いわゆる創氏改名と戸籍制度の知られざる謎など、これまでの植民主義をめぐる議論に一石を投じる内容。毎年夏に一般視聴者を対象におこなわれてきた夏季公開講座をもとに構成した、入門書