書名:幕府を背負った尼御台 北条政子 著者:田端泰子 価格:2300円 |
目次 |
はじめに――中世という時代 「御台所」北条政子 「尼御台所」の後見――頼家時代 「尼御台所」の働き――実朝時代 「二位家」の確立 承久の乱後の政子 武士階級の女性たち 政子はどのように語られたか おわりに |
著者・内容紹介 |
田端泰子 たばた やすこ
1941年神戸生まれ。京都大学文学部博士課程終了。日本中世史、女性史。現在、京都橘女子大学文学部教授。京都大学文学博士。
主著:『日本中世女性史論』(塙書房、1994)、『女人政治の中世』(講談社、1996)、『日本中世の社会と女性』(吉川弘文館、1998)、『日本の中世 4 女人、老人、子ども』(共著、中央公論新社、2002)、『天下人の時代』(編著、平凡社、2003)など。
あくまで史料に基づきながら新しい政子像、人間‐北条政子の人生を浮き彫りにしながら、中世の女性像を追究する。
歴史学者としてあくまで史料分析に基づきながらも、新しい政子像、中世の女性像を追究する。史料は「御伽草紙」から「御成敗式目」まではばひろく扱い、現代の、しかも同じ女性の視点から、人間−北条政子の人生を浮き彫りにするとともに、鎌倉幕府における政子の貢献、存在の重要性をあらためて強調する。そして政子をとおして、中世封建社会の女性の生き方、役割についての、これまでの抑圧された存在という定説を覆す、生き生きとした姿を捉える。