書名:装いの人類学

著者:鈴木清史・山本誠編

サイズ:四六判並製 240ページ 本体価格1900円
ISBN4-409-53021-6 (専門・教養/人類学)

《目次》工事中 
―序にかえて―鈴木清史 山本 誠
1 真綿にまつわる民俗伝承−中国杭嘉湖地歩の事例から 曹 建南
2 モンゴルのフェルト作り−「母」から「娘」へ 楊 海英
3 神と交流する芭蕉布の歌−奄美シャーマンの巫歌と聖なる布のイメージ 中原ゆかり
4 白衣とチマ・チョゴリ−民俗のレトリックとしての韓服 岡田浩樹
5 フィリピン・イフガオ族と衣装の文化−ピーニャとイカットの周辺 熊野 建
6 サリー/サリー以前−カーストと着衣以前、そして国民化 小林 勝
7 スカーフに見るイスラームの多様性−トルコO村の事例より 中山紀子
8 ショールのレトリック−ヨーロッパ移動民族の身体イメージ 山口恵理子
9 ブランドになった民族−エクアドルのアンデス高地民オタバロ 山本 誠
10「服」を着始めたアボリジニ−オーストラリア先住民と衣装 鈴木清史
 あとがき(鈴木清史・山本 誠)
 著者略歴

《内容》
  「人間はなぜ装うのか」の問いに対し、「身体の保護」が一つの理由、もう一つは「他者の視線」つまり文化としての「衣」の領域である。本書は、世界の十の民族について、それぞれの著者が「装うとは何か」を興味深く新鮮な視点から論じた「装いの文化学」。

鈴木清史(すずき せいじ)
  1956年生まれ。総合研究大学院大学文化科学研究科(比較文化学専攻)修了。博士(文学)。
  帝塚山学院大学文学部助教授。
  主な著書 『増補アボリジニ オーストラリア先住民の昨日と今日』(明石書店)、『都市のアボリジニ 抑圧と伝統のはざ  まで』(同)
山本 誠(やまもと まこと)
  1958年生まれ。総合大学院大学文化科学研究科(比較文化学専攻)単位修得退学。
  四天王寺国際仏教大学文学部専任講師。
  主な論文 「アマゾンの宝さがし―エコ・ツアーと石油開発、そして原住民」(『地理』1997年五月号、古今書院)

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