太田好信 著 |
四六判 上製 286ページ 本体価格2300円 ISBN4-409-53023-2 (人類学・カルチュラル・スタディーズ/専門・教養) |
≪目次≫ 註/あとがき/引用文献/主要事項索引/主要人物名索引 |
≪著者、内容紹介≫ 太田好信 おおた よしのぶ ★ ☆ ★ ☆ ★ ポストモダン思想の流行の後、いま思想界は混迷をきわめている。他者表象やアイデンティティ・ポリティクス(階級、ジェンダー、人種、エスニシティなど)から、歴史(記憶、声、修正主義など)、さらには政治や倫理(マルクス主義、国民国家論、グローバリゼーションなど)まで、思想の枠組が模索されている。そこに、自由主義史観の暴力的な台頭に象徴される左右のイデオロギーの熾烈な対立が加わる。そんななか、権力の問題とともに、「文化」という言葉がその批判力から再び重要になっている。本叢書は現代を読み解く思想のフレームを「文化批評」として定め、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアル批評、人類学、歴史学等々、分野を横断して提示していくもの。クリフォードの用語「民族史誌近代」をキーワードにした本書は、そうした時代認識をマニフェストする叢書第一弾。著者は九州大学大学院助教授、わが国のポストモダン人類学の旗手。『トランスポジジョンの思想』(世界思想社、現在3刷)のほか『現代思想』などへの寄稿多数。 |