書名:
紛争の海
     
水産資源管理の人類学

著者:秋道智彌・岸上伸啓編

価格:3500
サイズ:
A5判上製 326ページ 刊行日2002年2月 
ISBN4-409-53025-9 (専門/人類学)

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目次


序・紛争の海
 秋道智彌
(国立民族学博物館)
沖縄におけるパヤオ漁業の発展と紛争の歴史 鹿熊信一郎
(沖縄県水産試験場)
マラッカ海峡の資源をめぐるコンフリクト 田和正孝
(関西学院大学)
ダイナマイト漁民社会の行方 
赤嶺 淳
(名古屋市立大学)
漁業場境界のジレンマ 
飯田 卓(
国立民族学博物館)
トランスボーダー・コンフリクトと先住民族 
スチュアート
ヘンリ(昭和女子大学)
カナダ極北地域における知識をめぐる抗争 
大村敬一
(大阪大学)
カナダ北西海岸におけるサケをめぐる対立 
岩崎・グッドマン
まさみ(北海学園大学)
カムチャッカ半島における水産資源の利用と管理 
大島 稔
(小樽商科大学)
カムチャッカ半島の資源をめぐるパラドクス 
渡部 裕
(北海道立北方民族博物館)
政治的資源としての鯨 大曲佳世
(財団法人日本鯨類研究所)
内分泌撹乱物質による海棲哺乳動物の汚染 
田辺信介
(愛媛大学)
シベリア・テチャ川流域の放射能汚染と生業 
ガリーナ・A・コマロバ
(ロシア科学ア       カデミー)
カナダ極北地域における海洋資源をめぐる紛争 
岸上伸啓
(国立民族学博物館)
あとがき(秋道智彌・岸上伸啓)
執筆者紹介/索引


著者・内容紹介

秋道智彌(あきみち ともや)

1946年生まれ。国立民族学博物館民族文化研究部教授。
主著:『なわばりの文化史』(小学館)他

岸上伸啓(きしがみ のぶひろ)1958年生まれ。国立民族学博物館先端民族学研究部助教授。
主著:『極北の民カナダ・イヌイット』(弘文堂)他。


南の海と北の海。資源をめぐる葛藤と汚染管理についての画期的な総合研究。

東南アジアの海洋漁業と極北の先住民漁業をめぐり、資源利用の特色,生業か市場向けか、先住民権との関連,国の法律と慣習法との関連、持続的な資源管理の問題、伝統的な知識と科学的な知識、環境の汚染など、あらゆる側面から南北の漁業紛争と資源管理の現代的問題を究明する。「沖縄漁業の発展と紛争」「マラッカ海峡の華人漁業」「東南アジアのダイナマイト漁」「マダガスカルのナマコ資源」「クジラをめぐる葛藤」「先住民漁業」「イヌイトの伝統的知識」「サケをめぐる対立」「カナダ極北・カムチャッカ半島のサケとシロイルカ」「捕鯨をめぐる政治」「川と海の病気」など。グローバル化のなかの漁業というユニークな視点からの総合研究は初めてであり、研究者だけでなく、行政やビジネスマンにも有益。国立民族学博物館の重点研究のまとめ。


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