書名:現代アフリカの社会変動 ことばと文化の動態観察 著者:宮本正興/松田素 二編 価格:3600円 |
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(プロローグ)ポストコロニアル・アフリカ――二一世紀の展望――松田素二
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宮本正興 みやもと まさおき
松田素二 まつだ もとじ アフリカは今40歳だといわれている。いわゆる「アフリカの年」、といわれ、17ヶ国が一挙に独立した1960年からすでに40年が経過した。今日、アフリカの独立国家は53を数える。19世紀がアフリカの植民地化の世紀ならば、20世紀はアフリカの非植民地化の世紀であった。だが、本当に、アフリカは植民地の状況から解放されたのであろうか。本書は、この疑問に、さまざまな分野から検討をくわえている。我々の検討の結果は、アフリカは、なお非植民地化に向けて進みつつあるというものである。…冷戦下、世界は二極体制であった。現在、世界は一極体制 下にある。もし我々が言語的・文化的に多様性に富む世界を望むならば、世界は多極的なもの、つまり多中心的なものとならなくてはならないのではあるまいか。 (本書「エピローグ」より) |