書名:熱帯アジアの森の民 資源利用の環境人類学 編者:池谷和信 定価:2520円
(本体価格2400円+税120円) |
目次 |
序論 森の民へのまなざしと実像―― 環境、開発、先住民運動 谷和信
第一部 森の民の捉え方
第二部 変わりつつある森の民
第三部 森の民のかかえる新たな問題 |
編者・内容紹介 |
池谷 和信 いけや かずのぶ
1958年生まれ。東北大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。理学博士。国立民族学博物館民族社会研究部助教授。総合研究大学院大学先導科学研究科助教授(併任)。環境人類学、人文地理学。
著書:『国家のなかでの狩猟採集民』(千里文化財団、2002)、『山菜採りの社会誌』(東北大学出版会、2003)、『地球環境問題の人類学』(編著、世界思想社、2003)ほか。
現代的矛盾の中で生きる熱帯アジアの森とその民の変容とその将来を展望する
グローバリゼーションと地球環境保護の考え方によって、それぞれ資源としての価値を見出された、熱帯アジアの豊かな森林は、かつてのように住民だけのものではなくなった。本書では、そのような状況で、従来、自然との共生を謳われ、また外界と隔絶し独自の文化を形成しているとされてきた「森の民」の、真の姿を捉えるとともに、その変容と、将来の展望を描く。インド、中国、マレーシアを含む熱帯アジアは、日本にとって材木輸入などで関連が深く、重要な地域である。