書名:
時代を生きる替歌・考
      諷刺・笑い・色気

著者:有馬 敲

定価:1995円(本体価格1900円+税95円)
サイズ:46判並製 268
ページ 刊行日2003年9月 
ISBN4-409-54068-3 (一般・教養/風俗文化史)

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目次
のらくろのうた』考/少国民の時代/嫌じゃありませんか軍隊は/演歌師の嫡流/『冗談音楽』登場/『炭坑節』をめぐって/むすんでひらいて・・・そして/遊びの歌/伝承わらべうた今昔/一つでたホイノヨサホイノホイ/民謡と春歌の関係/『お座敷小唄』前後/アメリカちゃん・・・の時代/パロディ精神の系譜/『君が代』替歌の変遷

あとがき/主要参考文献/替歌元歌索引


著者・内容紹介

有馬 敲 ありま たかし

詩人・作家
1931年京都府生まれ。同志社大学経済学部卒業後、第二次世界大戦後から創作を始め、現在まで詩集三〇冊、小説集二冊、評論集八冊など、編著、翻訳多数。詩集は海外で二十数ヶ国語に訳されている。旅行好き。いままでに世界五十数ヵ国を訪れた。2001年スペインの第五回アトランチダ詩人賞受賞。京都文学研究所代表。日本藝家協会、日本ペンクラブ会員等。
主著:『有馬敲集』全八巻(編集工房ノア、未踏社)、『替歌研究』『替歌・戯歌研究』(ともにKTC中央出版)。


本の近・現代の民衆の意識と想像力、文化創造のエネルギーを替歌の中に見る。替歌独特の面白さ満載!

軍歌が革命歌になり、童謡が猥歌になり、唱歌が反戦歌になり……。民衆は替歌を歌うことで暗い時局を風刺し、生活や労働のつらさをやわらげ、生きることの楽しみにしてきた。こうしてこれまで、炭坑節、数え歌、ヨサホイ節、春歌やフォークソングなど、数え切れない替歌が日本人の口の端にのぼった。

 本書は、前著『替歌研究』で日本の替歌を網羅・研究した著者が、ジャンルごとに替歌の流れと特色を自分の経験と重ねて批評的に論じている。読者は、ここに収められた替歌の傑作に接し、またそれらの多くが歌詠み知らずであることを知り、民衆の想像力・創造力の底知れぬ力に感動を覚えるだろう。


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