書名:
相撲節会(すまひのせちゑ)
       大相撲の源流

著者:飯田道夫

価格:1700円
サイズ:
46並製 214ページ 刊行日2004年1月 
ISBN4-409-54066-1 (一般・教養/民俗・文化)

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目次
序章 相撲概説

一 序論:民俗学の見解/節目の儀式/参考典籍

二 記紀にみる相撲:「出雲の国譲」神話/野見禰の相撲/匠(たくみ)の腕をくるわせた女相撲/隼人の相撲

三 天覧相撲の歴史:聖武天皇の展覧相撲/平安初期の相撲/貞観の変革/院政期の相撲/相撲節の終幕、後日譚

四 文芸作品でみる相撲:宇津保物語/説話文学/憶良の歌

五 儀式書の語る相撲節:『内裏式』/『儀式』/有職故実書にみる節会

六 節会の実相:召 仰(めしおおせ)/相撲人の招集/節会相撲/召 合(めしあわせ)/内 取(うちとり)/節会相撲の変節/節会の演芸

七 節会以外の相撲:童相撲/奉納相撲/神事相撲

八 節会相撲の本義をさぐる:門前の儀式/田楽と相撲/節会に関わった陰陽師/相撲節の真相

あとがき/主要参考文献


著者・内容紹介

飯田道夫 いいだ みちお
1935年京都に生まれる。1986年同志社大学英文科卒。
著作:『オランダ風説』(古今書院、1971)、『猿よもやま話』(評言社、1973)、『見ザル聞かザル言わザル』(三省堂、1983)、『庚申信仰』(人文書院、1989)、『日待・月待・庚申待』(人文書院、1991)、『河童考』(人文書院、1993)、『サルタヒコ考』(臨川書店、1998)、『田楽考』(臨川書店、1999)


相撲は神事、宮中の公式行事でもあった!
  儀式書、有職故実書、貴族の日記から見た相撲の興味深い原初の姿

相撲は単なる競技、職業的な興行物と現在考えられているが、もともとは豊穣祈願の神事と深い関係にあった。柳田、折口の民俗学説を敷衍しながら、悪霊を鎮め追い払う呪術としての相撲への注目。『庚申信仰』や『日待・月待・庚申待』などの著作で独特のアプローチを見せた著者が、記紀にみる相撲、天覧相撲の歴史、文学作品や儀式書ほか、民俗研究ではとかく軽視しがちな文献史料をひもときながら、節会相撲を中心に大相撲の源流を辿ったユニークな読み物。


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