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書名:エコ・ロゴス 著者:雑賀恵子 |
目次 |
1.最初の食欲 2.遥か故郷を離れて 3.草の上の昼食 4.パニス・アンジェリクス 5.ふるさとに似た場所 6.嘔吐 7.舌の戦き 8.骸骨たちの食卓 9.ざわめきの静寂 10.星の海に魂の帆をかけて
月光陽炎、なんて力づよく―あとがきに代えて
著者紹介 |
雑賀恵子(さいが・けいこ)
京都薬科大学、京都大学文学部を経て、京都大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、大阪産業大学他非常勤講師。農学原論、社会史、社会思想史。著書に『空腹について』(青土社、2008年)がある。
内容紹介 |
他者の死にとりまかれて生きる私たち。死骸をむさぼる私たち。
古典的、宮沢賢治的な問いを〈エコ〉の時代にあらためて問い直す、不断の思考の実践。(西成彦)
「未来」誌上で注目された連載「Sein und Essen」(2005〜2007年)の書籍化。自然環境、生命体と「食べること」の根源的関係を、自然科学の知見と歴史や映画、文学など該博な知識をもとに、鮮烈な視点と美しい文章で綴る思想的エッセイ。エコロジーとエコノミーをつなぐ論理、そして倫理…。西成彦先生、推薦。