書名:カラヴァッジョ鑑

編者:岡田温司

定価:5040円 (本体価格4800円+税240円)
サイズ:四六判並製 
516ページ 初版刊行日2001年10月 
ISBN
978-4-409-10014-1 (絵画論)

目次

カラヴァッジョ復活――あるいは「歴史の天使」ロベルト・ロンギ  岡田温司

I 正射

扉を押し開くもの――「聖トマスの不信」をめぐって  徐京植
ロンバルディアのプレ・カラヴァッジェスキ――「メートル」と歴史性  水野千依
幻視のリアリズム――カラヴァッジョの宗教画  宮下規久朗
カラヴァッジョが描いた「音楽」  岡部宗吉

II 反射

凸面鏡の自画像――バルミジャニーノとカラヴァッジョ  谷川渥
カラヴァッジョ考  マイケル・フリード(岡田温司・西山晶子訳)
鏡の中のカラヴァッジョ  岡田温司
Talking A/Head――Queering”Making−Sense”  長原豊

III 乱反射

デレク・ジャーマンのカラヴァッジョ――活人画映像をめぐって  篠原資明
同時代人の目に映ったカラヴァッジョ   松原知生
交差するふたつの眼差し――カラヴァッジョとパゾリーニ 石田美紀・土肥秀行

IV 歪像

はみだし者の系譜  和田忠彦
白のバロック――アンドレス・セラーノ  金井直
ナルキッソスはバロック的か?  ユベール・ダミッシュ(大塚直子訳)
時の肉に触れる――あるいはセクシュアリティは歴史主義に抵抗する  田崎英明

カラヴァッジョとロンギの対話  岡田温司
カラヴァッジョ(抄)  ロベルト・ロンギ(岡田温司・加藤花子訳)

「現在」を映すカラヴァッジョ――編者あとがきに代えて

主要事項索引
主要人名索引
執筆者・翻訳者一覧


編者紹介

岡田温司(おかだ・あつし)
1954年生。京都大学大学院博士課程修了。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。西洋美術史。著書に『もうひとつのルネサンス』(人文書院、1994)、『ルネサンスの美人論』(人文書院、1997年)など多数。
『モランディとその時代』(人文書院)にて2003年第13回吉田秀和賞受賞、 『フロイトのイタリア』(平凡社)にて2009年第60回読売文学賞受賞。


内容紹介

バロック絵画の立役者、光と闇の巨匠、カラヴァッジョ。その新しさを歴史、文学、音楽、映画、思想と多方面から照らし出す大パノラマ。カラー口絵多数。


オーダー

TOPへ