書名:白夜に紡ぐ

者:志村ふくみ

定価:2940円 (本体価格2800円+税140円)
サイズ:A5判上製 
230ページ 刊行日2009年2月 
ISBN978-4-409-15019-1 (エッセイ・工芸)

目次

繭文

ものごころ/随縁/自由な魂/兄の死/織物への道/色に目覚める/日本の色――万葉の色/日本の色――古今・新古今・源氏物語の色

白夜に紡ぐ ドストイエフスキイ・ノート

サンクト・ペテルスブルグの街角で/虫喰いの頁/虐げられし人々/死の家の記録/罪と罰/白夜/ドストイエフスキイ・ノート

折々の記

松園と母/お茶は不思議な木/赤の秘密/白と赤 白と赤 雪の造形 熏習 花 大沢ノ池の御仏達 苧桶の水指 遊糸楽竿無上悦 小さい本 伊吹の刈安 聖餅箱とコアガラス茶入/老いの重荷/五月のウナ電/魂が鳴らす鐘/黙示録的収支/宇宙のはじまり――香り高き霊学


著者紹介

志村 ふくみ(しむら・ふくみ)/1924 年滋賀県生れ。1955年滋賀県近江八幡に住み、染織の研究をはじめる。1964年京都嵯峨に移り住む。1990年重要無形文化財保持者に認定。1993年文化功労者に選ばれる。著書に『一色一生』(求龍堂、1983年)、『語りかける花』(人文書院、1992年)、『母なる色(求龍堂、1999年)』『ちょう、はたり』(筑摩書房、2003年)ほか。


内容紹介

ロングセラー『一色一生』『語りかける花』のエッセイの名手による最新、珠玉の書き下ろし!

糸を紡ぎ、染め、織り……どうしたら自分の思うような織物が出来るのか。長の歳月、機の前で思い悩みながら絶えず心に問いかけてきた、色とは何か、日本の色とは?そしてその遥かな道程のなか、自分の魂を育んでくれたかずかずの書物や人々、とりわけ青春の日以来繰り返しひもといたドストイエフスキーの作中人物たち、その苦悩と哀しみへのますますの共感、白夜のごとき人生の暮れなずむ夜の涯で、 祈る気持ちでいとおしく、愛すべきものたちに想いを寄せる、仄かな光をことばに託した、「繭文」「白夜に紡ぐ──ドストイエフスキイ・ノート」「折々の記」の三部からなる書き下ろしエッセイ。


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