書名:ユングコレクション3 心理学と宗教

者:C・G・ユング
訳者:村本詔司

定価:7140円 (本体価格6800円+税340円)
サイズ:A5判上製 
598ページ 刊行日1989年4月
ISBN978-4-409-31023-6 (心理学)

目次

心理学と宗教
一 無意識的な心の自律性/二 教義と自然発生的象徴/三 自然発生的象徴の歴史と心理学

三位一体の教義にたいする心理学的解釈の試み
前書き
第一章 キリスト教以前において三位一体の観念に対応するもの
1 バビロニア/2 エジプト/3 ギリシア
第二章 父と子の精霊
第三章 信経
1 使徒信経/2 グレゴリウス・タウマトゥグルスの信経/3 ニケア信経/4 ニケア・コンスタンチノープル信経、アタナシウス信経、ラテラノ信経
第四章 三つの位格の心理学的解明
1 元型の仮説/2 元型としてのキリスト/3 聖書
第五章 第四のものの問題
1 四元性の観念/2 四元性の心理学/3 シンボリズム一般
第六章 結論

ミサにおける転換象徴
第一章 導入
第二章 転換儀礼の個々の部分
1 パンの奉納/2 カリス(聖杯)の準備/カリスを挙げること/4 奉納物と祭壇の献香/5 エピクレーシス/6 聖別/7 大奉挙/8 聖別後/9 奉献文の結び/10 挿入祈祷とフラクチオ/11 コンシグナチオ/12 混和/13 要約
第三章 転換の神秘に対応するもの
1 アステカ族のテオクァロ/2 ゾシモスの幻
第四章 ミサの心理学
1 ミサにおける供犠についての一般的見解/2 供犠の心理学的意味/3 ミサと個の確立過程

心理療法と牧会の関係について

精神分析と牧会

ヨブへの答え


訳者あとがき
人名・原典索引
事項索引


訳者紹介

村本 詔司(むらもと・しょうじ)/1947年大阪生まれ。京都大学大学院教育研究科博士課程単位取得退学。スイス政府給費生としてチューリッヒ大学と現存在分析研究所に留学。現在、神戸市外国語大学教授。専門は心理学と思想史。著書に、『ユングとゲーテ』『ユングとファウスト』(ともに人文書院)『心理臨床と倫理』(朱鷺書房)、訳書にE・ホフマン『カバラー心理学』(今西康子との共訳、人文書院)がある。


内容紹介

複合的宗教論集

キリスト教に対するユングの態度は、彼の分析心理学の出発点とも言える。宗教とは何か、を自分の身に引きつけて探求する。「心理学と宗教」「ヨブへの答え」を初め、三位一体の意味、ミサの意義、心理学と牧会の関係などを論じたユングの宗教論六篇収録。


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