書名:心の危機と臨床の知 8 育てることの困難

者:高石恭子 

定価:2625円 (本体価格2500円+税125円)
サイズ:A5判上製 124
ページ 刊行日2007年月 
ISBN978-4-409-34032-5 (専門性をもった教養書/心理・教育)

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目次

まえがき

結婚出産経験の多様化と子育て期の働き方――求められる子育ての可視化  中里英樹/わが国における公共性の実現と男性の育児参加問題  汐見稔幸/子を人として尊んで育てる  武田信子/教育現場に見る「育てる」ことの困難  古屋敬子/子育て世代を支える言葉――「子育ては難しい」という意識の発生をめぐって  穂苅千恵/「若者」を育てることの困難  斎藤 環/内向きの若者たち――産み育てる人になることの困難  内藤あかね/現代女性の母性観と子育て意識の二重性  高石恭子 

甲南大学人間科学研究所 第7回公開シンポジウム:育てることの困難――家族・教育・仕事の今を考える

パネルディスカッション

 執筆者略歴


編者・内容紹介

高石恭子 たかいし きょうこ
1960年生。京都大学教育学研究科博士後期課程満期退学。甲南大学文学部教授・学生相談室専任カウンセラー。専門は臨床心理学。
著書:『大学生がカウンセリングを求めるとき』(共編著、ミネルヴァ書房)、『心理療法と物語』(共著、岩波書店)、『現代人と母性』(共編、新潮社)、『女性の夢』(誠信書房書房)、『女性が母親になるとき』(誠信書房)など。


子どもを生み育てる不安。大人になることの不安。子育てに困難を感じ始める親がふえたのはなぜか?家族・教育・仕事のいまを考える興味深い論集

本書は、心の危機と臨床の知のシリーズ第8巻にあたる。今日の私たちの子育てをはじめ「育てること」をめぐる環境は、益々困難になってきている。とりにくい育児休業、残業で疲れた夫、孤立する母親、虐待。育てた子どもがひきこもったら?親をてにかけるような子どもになってしまったら? 子育てをめぐる不安はあとを絶たない。本書では「育てること」を、乳幼児の子育てに限らず、子どもが巣立つまでの親と子の営み、ないしは世代の引継ぎという幅広い意味でとらえ、臨床心理学、精神分析学、教育学、社会学など領域をこえて幅広い視点から論じる。「結婚出産経験の多様化と子育て期の働き方」「教育現場に見る「育てる」ことの困難」「「若者」を育てることの困難」「現代女性の母性観と子育て意識の二重性」など、ともに考えるために読んでいただきたい論文集。
執筆者
 中里英樹
/汐見稔幸/武田信子/古屋敬子/穂苅千恵/斎藤環/内藤あかね/高石恭子。


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