書名:日本の心理臨床の歩みと未来――現場からの提言 編者: 木之下隆夫 定価:円
(本体価格円+税円) |
目次 |
序 刊行に想いを込めて 藤 原 勝 紀
心理臨床の場(フィールド)を一事例としてみる視点――フィールドの経験と課題―― 木之下隆夫 /【エッセイ】
目の前のクライエントのニーズを汲みとるために 菅 佐 和 子/学校現場で求められる臨床活動のあり方――スクールカウンセラーの過去・現在・未来―― 江
口 昇 勇/HIVカウンセリングの過去・現在・未来 兒 玉 憲 一/【エッセイ】
地域援助活動から臨床心理士養成、そして開業心理臨床へ 藤 沢 敏 幸/アルコール(薬物)依存症との関わり 三
和 啓 二/個人心理療法と家族療法の統合的アプローチ――ひきこもりを続けたある心身症の女性と家族の物語―― 米
倉 五 郎/【エッセイ】 私の心理臨床の道程――ロジャースをバックボーンとして 野 島 一 彦/遊戯療法における破壊性と創造性につい 弘
中 正 美/発達障害児への遊戯療法――「心の世界」の変容をもたらす統合的アプローチ―― 安 島 智
子/【エッセイ】 心理臨床と戦後史 岡 昌 之 1/「虚」と「実」をめぐる人との関わり 長
瀬 治 之/【エッセイ】 心理臨床家養成の研究所について永 井 撤 1/「身体からだ」から「身み」の時代へ 田
中 新 正/自分を実感する――まとまりと崩壊―― 溝 口 純 二/エッセイ】
育てなおしの心理臨床 田 中 克 江/ニート・ひきこもりに対する臨床的支援――キャリアカウンセリングとの統合に向けて―― 川
上 範 夫/臨床心理学のコミュニティ・アプローチ的展開のために 羽 下 大 信/【エッセイ】
流派を越える――心理臨床家の将来像に向けて 高 良 聖
あ と が き
編者・内容紹介 |
木之下隆夫 きのした・たかお
1952年生。京都大学大学院博士課程在籍。愛知大学文学部人文社会学科心理学専攻准教授。心理臨床学に関する実践的研究。『学校現場に役立つ臨床心理学』(共編著,日本評論社),『クラスに悩む子どもたち』(共編著,人文書院),『医療現場に生かす臨床心理学』(共著,朱鷺書房)など。
日本の心理学会を牽引する「中堅心理臨床家」たちの提言
日本の心理臨床学界を牽引するかつての「中堅心理臨床家」たちが再び集結し、臨床実践、学問研究、教育を一身に引き受け、大きな社会的変遷に対峙してきた著者らが、現代社会の心の問題を改めて見つめなおす。臨床心理士志望者、初心者・ベテラン、また養成と研修に携わる専門家たちに贈りたい専門的知見の結晶である。